インタビュー
» 2013年04月17日 08時02分 公開

達人に聞いた――どう違う? 日本と海外の名刺事情仕事をしたら“世界の名刺”が見えてきた(前編)(3/6 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]

土肥:私の知り合いにも、いたような、いないような。

富岡:で、その人たちのビジネスはどうなりましたか? と尋ねると、うまくいったケースはほとんどありませんでした。なぜ、うまくいかなかったのか。その要因のひとつに、紙でできている名刺を交換することが習慣としてあるから。習慣を変えるのは難しいですよね。また便利なんですよ。名刺を管理することは難しいのですが、渡すことは簡単。

土肥:確かに、確かに。

富岡:さきほども言いましたが、これほどIT化が進んでいるのに、名刺だけがデジタル化していない。なぜなら“紙の名刺を渡す”ということはとても便利で、いまだにそれを越えるモノがないんですね。

 スマートフォンが急速に普及していますが、機種によって機能が違います。「あなたのスマホはiPhone? オレのはAndroidだから名刺を交換できない」といったことでは面倒ですよね。また持ち合わせていないときには、どうすればいいのかという問題もある。

 けれども紙の名刺を持っていれば、世界中どこに行っても、相手がどんな携帯電話を持っていようとも、関係ありません。渡せばいいだけですから。この便利さに代わるモノがないんですよね。

土肥:初めて会った人なのに、紙の名刺を渡さないなんて、なんか気持ち悪いですしね。あ、それは習慣かな。

富岡:技術の進歩によって、どこかのタイミングで紙の名刺に代わるモノがでてくるかもしれません。私たちはそうしたモノをつくりたいと思っているのですが、残念ながら現状ではありません。また新興国の台頭や人口増などの影響で、紙の名刺を使う人が増えてきました。こうした背景もあって、デジタルの名刺を普及させるのは、大変なチャレンジになってしまいました(汗)。

名刺を管理することは難しいが、渡すのは簡単

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