「来年は今までと違う自分にしたい」なら、いま考えよう!公認会計士まーやんの「ロジカるつぼ」(1/2 ページ)

多くのビジネスパーソンは、既に新しい手帳を買って、年明けのスケジュールが埋まり始めていることでしょう。次の年は、ある意味もう始まっているのです。「来年こそは今までと違う自分を作りたい!」そう思っているのであれば、まずはこの1年間を分析してみましょう。

» 2013年12月13日 14時58分 公開
[眞山徳人,Business Media 誠]
誠ブログ

 こんにちは。今回もお読みいただきありがとうございます。流行語大賞が発表され、有線大賞も発表され、年の瀬の雰囲気がどんどん色濃くなっていますね。皆さんにとって、2013年はどんな1年だったでしょうか? そして、2014年をどんな1年にしたいでしょうか?

 「1年の計は元旦にあり」といいますが、実際には元旦に1年間の計画を立てる人はほとんどいないでしょう。多くのビジネスパーソンは、既に新しい手帳を買って、年明けのスケジュールが埋まり始めている人だっていますよね。次の年は、ある意味もう始まっているといっていいでしょう。

 しかしスケジュールが埋まっていくのをただただ眺めていたら、それは今年の延長でしかありません。「来年こそは今までと違う自分を作りたい!」そう思っているのであれば、まずはこの1年間を分析して次の1年に役立てるということが必要になります。

 そして、そんな作業に適しているのは、実は今この時期「12月の月中ナカ」だったりします。

 この時期は手帳を買い換えるシーズンでもあります。また、忘年会などを通じて1年を振り返りたくなるシチュエーションが多いこともあります。何より、本当に年末が来てしまえば大掃除やら何やらで、とてもそんな気分にはなれないものです。つまり2014年を上手にスタートを切るためには、まさに今、1年間の総括をすることが大事になってきます。

 というわけで、今日は自分の1年を振り返るためのフレームワークとして「BSPLバランス」というものを紹介したいと思います。

BSPLは「ワークライフ」の改良版?

 実はこのフレームワークは、私が自分自身の自己管理を目的に考えたものなんです。自分用のフレームワークをこうした形で公にするのは初めてなので、おそらく誰も知らない概念のはず。ですので、まずは概要を紹介します。

 BSPLというのは、これらの4つの英単語の頭文字をつなげて作ったものです。

  • Business:仕事
  • Social:友人、恋人やご近所など、仕事外の人間関係
  • Private:家庭
  • Learning:自分自身の学び。仕事のための学びや趣味への取り組みなど

 ちなみに会計士の私が「BSPL」とうたうと、「BS(貸借対照表)」「PL(損益計算書)」を思わず連想した人もいるかもしれませんが、それとは全く関係がありません。

 勤勉な日本人は、日々をどうしても仕事中心で過ごしがちです。そうした傾向が過剰にならないように、最近では「ワークライフバランス」という言葉が用いられるようになっています。この言葉自体はとても素晴らしい概念だと思いますが、多くの日本人は「ワーク」と「ライフ」を次のように捉えているのではないかと思います。すなわち、「仕事」と、「それ以外」。

 「ライフ」の部分を生活の余事象として捉えている時点で、すでにそれは仕事に主軸を置いた考え方が内包されているような気がしてなりません。

 だとしたら、「ライフ」をもっとしっかりと見つめる必要があるよなあ、と思い、「仲間と過ごす時間」「家族と過ごす時間」「1人で過ごす時間」の3つに分けてみました。「1人で」というのも何となく寂しいので、そこは勉強や学びの時間ということにして「Learning」という言葉を使っています。

 自己採点をすると、多分いくつかのタイプに分かれます。この1年間、自分がどれくらい充実していたかを、各分野それぞれを100点満点で評価してみましょう。

 ここで注意して欲しいのは、「どれくらい時間を割いたか」ではなく「どれくらい充実していたか」でスコアを付けることです。例えば、「仕事が長時間に及ぶが、その仕事にやりがいはない」そう思っている人は、点数を低く付けてください。

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