会話が続く人と続かない人との違いは何でしょうか? 相手の心を開くテクニックの1つに「ボケとツッコミ」があります。会話が続く人はツッコミどころが満載です。今回は、相手が会話にノッてくれる上手なボケ方の基礎を紹介します。
本連載は、野呂エイシロウ著、書籍『「話のおもしろい人」の法則』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。
「話のおもしろい人」は、相手によってカメレオンのように言うことを変え、女性のネイルをチェックし、おみやげにガリガリ君をもっていく。
「話のつまらない人」は、半沢直樹』のように自分を押し通し、女性からのメールをチェックし、おみやげに高級アイスを持っていく。さて、そのワケとは――?
さまざまなヒット商品や人気番組の「かげの仕掛人」が教える、話しベタでも人の心を“ワシづかみ”にできる48の話し方。この法則さえ知れば、
・人に怒られない
・異性にモテる
・仲間に嫌われない
・仕事がうまくいく
で、人生が変わります!
前回紹介した、くまモンなどのアイテムによる「ひっかかり」と同様、いわゆる「ボケとツッコミ」も、相手の心を開かせる重要なテクニックです。
何もないところから心のハードルを下げ、場を明るくし、しまいには「あなたがいてくれて助かるよ」とさえ言われてしまう、上手なボケ方の基礎を公開しましょう。
「野呂くんっていくつだっけ?」
「最近ヤバくて、今朝測ったら95.5キロでしたよ。もうすぐ0.1トンです」
「体重じゃねーよ!」
そこから、話題は最新のダイエット法に広がっていきます。これは「連想ゲーム」の手法を使っています。「いくつ」という言葉から何を連想するかは自由ですから、ここでは体重にボケたわけです。このシチュエーションでいきなり人の体重を聞いたり聞かれたりするわけがありませんから、相手にもボケだと分かります。
「で、野呂くんって何歳だったっけ?」
「えっと、まあ人間の歳で言えば46歳なんですけど」
「お前人間じゃないのかよ!」
「犬だと11歳くらいになるんですかね?」
何ともベタなボケですが、こういう会話がグッと雰囲気を盛り上げます。相手が犬を飼っていれば、犬の話題に発展するでしょう。やがて、こうした会話でひとしきりボケ倒したあと「やっぱり野呂くんとしゃべると元気が出るなあ」なんて喜んでくれる人も現れるようになるんです。実際、たくさんいるんですよ!
ポイントは、なるべく遠い世界のものを連想すること。発想が飛んでいると、そのあとの話も広がります。慣れていないと失敗が怖いかもしれませんが、一歩踏み出してみれば難しいことはありません。
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