仕事を早く終わらせたい? ならばPCを閉じてみよう村上福之の誠にデジタルな話

PCを開いて素早くキーボードをたたいていると何となく仕事をしている気分になりますし、周りからも仕事をしているように見えます。しかし、作業効率でいえば、PCを閉じた方が早いこともあるのです。その理由とは?

» 2014年05月30日 11時00分 公開
[村上福之(クレイジーワークス),Business Media 誠]
誠ブログ

 仕事を早く終わらせたいと思うなら、できるだけPCを閉じた方がうまくいきます。

 PC上で単純作業をしているだけなら、開いている時間と生産性は比例するでしょう。しかし、非定型的なプログラミングであったり、新規の企画書を書いたりするような作業であれば、できる限りPCを閉じた方がいいです。代わりにペンとメモを手にして、やるべき目標とToDoリストをきっちり書く時間を充分にとるべきです。

 ぼくは、かなりのネット中毒者なので、PCやスマホを開いているとまったく作業が進まないことがあります。そんなときにはノートとペンだけ持ち出して、会議室や近くの喫茶店にこもります。そして、作業するべき項目を頭の中で徹底的に洗い出します。

 もし、PCがないために作業項目が分からない場合は、「何が分からないのか、何を調べてから作業に移るのか」までをToDoリストに書き出します。少なくとも、「今日、仕事を終えるまでに、何をする必要があるのか」を細かく明確に書き出します。そのメモを見ながら作業をした方が、圧倒的に仕事のスピードは上がります。

 いきなりPCを開いて仕事を始めるより、30分間するべきことを俯瞰(ふかん)してからの方が、3時間以上時間を節約できていると感じています。

 なぜか。PCでは何でもできます。チャットもできますし、メールも読めます。着信があれば通知もしてくれます。それゆえ、仕事に集中できないのです。うっかり、それらの処理をしてしまうと、仕事モードからコミュニケーション中毒モードに切り替わってしまうのです。

 PCでの仕事中、Webブラウザで調べたいものを検索できますが、開いたついでにFacebookを見たい、という誘惑に駆られてしまいます。

 また、プログラマだと、どうでもいいチケット(作業依頼)が飛び交うこともあります。いろんなことが割り込んでくるうちに、自分が何をしていたのか、何の作業をしなければならないのかまったく分からなくなってしまうのです。

 もしその仕事がスマートフォンでできるもの――例えば、文章を書く程度であれば、それだけで済ませた方が早く終わります。基本的に開いているアプリのみが表示されますし、ちょっと別のアプリを開きたいという誘惑に駆られても、切り替えが面倒くさいため、そのまま作業を続行して、意外と集中できるのです。「ソフトキーでは素早く入力できない」と思われるかもしれませんが、Bluetoothのキーボードをつなげば、早く入力できますし。

 そんなわけで、最近はPCを閉じるくせを付けて、仕事を早く終わらせるようにしています。

※この記事は、誠ブログ仕事を早く終わらせたければパソコンをできるだけ閉じようより転載、編集しています。

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