簡易的なストレスチェックでストレス度を測定してみましょう。自分自身では気付いていないことについて「気付き」が得られるかもしれません。
前回は、労働安全衛生法の一部改正によって成立した「ストレスチェック義務化」法案について説明しました。ストレスチェック制度の軸になるのは、ストレッサー(ストレス原因)やストレス反応を測るストレスチェックです。
厚労省は、企業の実情に合わせてストレスチェックの方法を選定するよう求めると予想されますが、ここでは皆さんにイメージを持ってもらうためにアドバンテッジリスクマネジメントが独自に開発した簡易版のストレスチェックを用いて、どのようなことが測れるのかをみていきたいと思います。
以下の22項目について、各点数をすべて足し合わせて合計点を求めてください。
合計点 | 評価 | コメント |
---|---|---|
35点以下 | A | 心と体の疲れは特に溜まっていないようです |
36〜49点 | B | 心と体の疲れがほんの少し溜まっているようです |
50〜67点 | C | 心と体の疲れが少し溜まっているようです |
68〜87点 | D | 心と体の疲れが比較的溜まっているようです |
88点以上 | E | 心と体の疲れがかなり溜まっているようです |
ストレスについて、自分が思っていたものと異なる結果が出た人も多いかもしれません。ストレスチェックの意義は、まさに自分自身では気付かないことについて「気付きを与える」ということにあります。
ストレス反応は、「無気力」「不安・緊張」「怒り」「身体不調」などの症状として表れます。ストレス反応が高いときには少し立ち止まって、休んだりのんびりしたりすることが必要です。
しかし、ストレス反応とはあくまで「結果」ですから、その原因を探り対処することが本当の意味でのケア、メンタル疾患の未然防止につながります。そのためには、ストレス反応が発生する仕組みを学ばなくてはいけません。
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