あなたのストレス度を診断します700万人メンタル不調時代に効く処方せん(2/3 ページ)

» 2014年10月16日 08時00分 公開
[神谷学,Business Media 誠]

ストレス発生のメカニズムを知ろう

 では、ストレス反応はどのように引き起こされるのでしょうか? 現在主流のストレスに関するモデルは図示すると以下のようになります。

ストレス発生 ストレス発生のメカニズム

 ストレス反応は、主にストレス原因(ストレッサー)によって引き起こされます。例えば、職場においては「仕事がたくさんある」「ノルマが高い」「上司とそりがあわない」といった外的要因です。

 しかし、人間のストレス反応はストレッサーにより自動的に決定されるわけではありません。それ以外に重要な要因が2つあります。

 1つ目は「ソーシャルサポート」です。これは、何かあったときに家族、友達、同僚などに助けを求めることができるかどうかということです。孤立した人と友達が多い人とでは、どちらが高ストレス状況にうまく対応できるでしょうか。何かあったときに頼れる分厚い人間関係を作ることは、ストレス社会においては強力な武器なのです。

 2つ目は「ストレス対処(メンタルタフネス)」についてです。これは「ストレッサーの刺激に対してどのように対処するか」という、それぞれの人が持つ対応のスタイルのようなものです。

 例えば、AさんとBさんに、まったく同じような非常に大きな仕事が割り振られたとしましょう。「よし、やるぞ」と意気込むAさんはストレスにならず、「僕にこんなことはできるはずもない」とプレッシャーを感じたBさんはストレス反応が高まってしまいました。

 これは、Aさんが良いストレス対処をしており、Bさんが悪いストレス対処をしているということなのです。

良いストレス対処と悪いストレス対処
良いストレス対処 悪いストレス対処
出来事をポジティブに受け止める 出来事をネガティブに受け止める
問題を解決しようと試みる 問題から逃避する
周囲に相談を試みる 自分で抱えこむ
気分転換を試みる 気分転換を試みない
あきらめない あきらめてしまう
感情的な行動をとらない 感情的な行動をとる

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