「他人に対するプライド」が人生を台無しにする捨てる「習慣」(2/2 ページ)

» 2015年01月23日 05時00分 公開
[午堂登紀雄Business Media 誠]
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見栄のプライドを捨てるための3つの作戦

 結論から言えば、自分に自信があれば他人の心ない発言すら容易にスルーできます。しかし、そこまで自分に自信が持てない場合、プライドを捨てるのはなかなか難しいものがあります。そこで、3つの方法を紹介します。

  1. 「名より実を取れ」作戦
  2. 「能ある鷹は爪を隠す」作戦
  3. 「凡人に理解されるようになったら終わり」作戦

 1.は読んで字のごとし、「この局面で自分が本当にトクをするには、どういう行動が望ましいのか?」と考えることです。自分を利する行動を妨げる感情を押し殺し、理性で自分の利益を優先しようとするのです。

 「プライドを傷つけられてくやしい」という場合は2.と3.。

 2.は、あえて自分を下に置くことで相手を油断させようという発想です。「おまえなんかにオレの実力は見せない」といったんガマンし、あとで逆転すればいいと考えるのです。自分の負けん気を刺激することができます。

 3.はいわゆる「上から目線」の考え方。「おまえのような凡人の存在は、自分の成功とはまったく関係ない。だから気にしない」「オレの価値はおまえには分からない。おまえに理解されるようになったら終わりだ」と意識の中でだけ、考えるのです。

 ちなみに私はネット上でコラムを書いたりしていることもあり、罵詈雑言(ばりぞうごん)の嵐となる、いわゆる「炎上」状態になることが少なくありません。しかしまったく気にならないのは、3.の発想をしているからです。

 「バカと議論すれば、両方ともバカに見える」ことが分かっているので、反論するほうが恥ずかしいと考えています。結果的に、炎上→応戦(ガソリン投入)→再炎上という無駄な時間とエネルギーを費やすことなく、完全無視することができます。

 もし面と向かって批判されたら、「そんなに言うなら、あなたはいくら稼いでいるんですか?」と聞けばいいやと思っているので、ヘコんだりしてやる気を削がれることもありません。

 傲慢(ごうまん)に映るかもしれませんが、「自分にとって最も効用のある行動を生み出す」ための工夫として実践している方法です。もし「プライドを傷つけられた!」と感じたとき、試してみてはいかがでしょうか。

捨てる「習慣」 その2

  • 「プライド」を捨てられない人:成長するチャンスをことごとく逃す
  • 「プライド」を捨てられた人:知識と人脈が広がり、最短距離で成長できる

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