2本目のアプリ「全国タクシー配車」は「見知らぬ街でのタクシー探し」を試した。想定したのは、初めて訪れた土地勘のない街で商談が終わり、急いで次の商談に向かおうとしたら、バスも電車もなかなかこなくて、大通りまで出てタクシーを拾おうとする――というシーンだ。
そんな状況を再現するため、これまで行ったことがない街の、駅まで徒歩30分以上かかる場所を探した。そこでスマホを一切使わずにタクシーを拾おうとした場合と、アプリの「全国タクシー配車」を使った場合とで、タクシーがつかまるまでの時間を比べてみた。
まずはスマホを使わないタクシー探し。わりと人通りが多く、交通量も多い商店街風の市道を進む。周囲は住宅が多く、ビジネス街という雰囲気ではない。タクシーの通りそうな大通りに行きたいが、どちらへ行けばいいのか?
途中、コンビニで地図を買うことに。とにかく周囲にある大きな道に向かおうと考えたのだ。国道16号線が近くを通っていることが分かったので、そちらへ向かう(画面=右)
12分後、交差点でタクシーを見つけたが、反対の車線であり、しかも遠い位置で曲がってしまった。これではタクシーを止められない
結局、国道16号線を目の前にして30分経過。タクシーは6台見つけたが、「空車」+「停めやすい」車両はなし。都市部ということもあって、タクシーとの遭遇率は高いものの、実際に乗れるかというと微妙だ
続いて「全国タクシー配車」を試してみた。
アプリ「全国タクシー配車」を起動する
このアプリは会員登録をしなくてもOK。まずはタクシーの料金を確認しよう(画面=左)。「料金検索」で目的地までのおおよそのタクシー料金の目安が表示(画面=右)
実際にタクシーを呼んでみる。自分の居場所を地図で指定すると、最寄りのタクシーと迎車時間の目安が表示される。なお、利用にあたっては迎車料金310円が発生(画面=左)する。注文後、地図に向かってくるタクシーの位置が表示される。いま呼んだタクシーがどこまで来ているのか、すぐに分かる(画面=右)
17分でタクシーが来た。15分以内とはいかなかったが、確実にタクシーに乗れるという安心感がある
最後は、撮った写真に写っている文字を自動でテキストデータ化してくれる「CamScanner」。ここでは、張り紙の情報をそのまま手書きでノートに記録するのと、「CamScanner」を使って張り紙を撮影し、OCR(文字の読取り)機能を使ってテキスト化するのにかかった時間を比べてみた。
市役所の免震について記載された情報をノートにメモしていく。7分26秒ほどでメモ書きを終えた。文字は崩れ、かなり読みづらい
次に「CamScanner」を使用。アプリを起動し、画面に映った張り紙を撮影する(画面=左)。撮影後、記録する範囲を指定。斜めから撮影しても、アプリが補正してくれる(画面=右)
読みやすく補正され、背景が白に変化(画面=左)。OCR機能を使おうと思ったらプラグインのインストールを求められ、ちょっとまごつく。スマホ本体の設定で「提供元不明のアプリ」をインストールできるよう変更する(画面=右)
文字を読み取りっているところ(画面=左)。読み取りが完了し、すぐにキーワード検索ができるようになった。まごついた時間も含めてたったの「3分」で操作が終了(画面=右)
手書きのノートでキーワードを探そうとすると、文字が汚いので大変……(赤い丸く囲んだ部分が探したキーワードの「手摺」)
試した結果、張り紙の情報を記録する時間は「手書きでメモ」よりも「CamScaneer」でスキャンしたほうが4分以上早かった。
もちろん文字数が増えれば増えるほど、CamScannerのほうが有利になる。イラストや図の記入が必要な場合も、CamScannerなら撮影だけでOK。撮影したデータをPDF化して同僚や上司にメールで送ることだってできるのだ。
ただし、スキャンデータのテキスト化は有料のプレミアムアカウント(月額499円)が必要。また、文字の認識率は対象によって大きく変わるようだ。
最後に利用料、作業の完了時間、メリット、デメリットをまとめ、さらに「節約時間」「終了時間」「手軽さ」「費用」「総合」の項目を星5段階で評価した。
アプリの3本は、ちょっとお金がかかることもあるが、やはり早くて確実。たとえ初めてで操作に戸惑ったとしても、アナログな方法よりも時間は節約できそうだ。アプリの使い方に慣れれば、作業感もさらに短縮できるだろう。
せっかくの高性能なスマートフォンを、ビジネスで活用しない手はない。さまざまなビジネス向けアプリを使いこなせるようになれば、きっと仕事に"余裕"が生まれるはずだ。
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