あなたが変えられるものを考えてみる――「関心の輪」と「影響の輪」:「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第一の習慣(2/2 ページ)
私たちの身の上に起こる出来事や周囲に存在する物事は、関心の有無、そして影響を及ぼせるか否か、この2つの視点で分類して考えることができます。それをコヴィー博士は「関心の輪」と「影響の輪」という概念で説明しています。
前ページのチェックはいかがでしたか。ほとんどの項目にチェックがついたのではないでしょうか。
あなたには他にもたくさんの関心事があるはずです。それらを書き出したら、とてもノートの1ページや2ページでは足りないでしょう。
新聞をはじめメディアからはさまざまなニュースや情報が次々に送り込まれてきます。あたかもそのすべてに関心を持つことを強制されているかのようです。
では、先ほどあなたがチェックした関心事項のうち、あなたの力で影響を与えられるものを○で囲んでみましょう。
結果はいかがでしたか? ○で囲んだ項目が少ない場合は、自分では影響を及ぼすことができないことに関心を持ちがちな傾向があるということです。普段から、自分の力ではどうしようもない心配をし続けている人だともいえるでしょう。
私たちの周りにはさまざまな関心事や問題が存在しており、前ページであなたがチェックを入れた事柄はそれらの一部に当たります。しかし、どんなことに影響を与えられるかは個人によっても異なり、関心事の多くに影響できると自信を持って言える人は、
そう多くはないでしょう。
- あなたの会社やチームの中で、次のような声を聞くことはありませんか?
- 「部長にきっと嫌われているに違いない。どうしよう。このままでは昇進に響いてしまう」
- 「来年度の人事異動はどうなるのだろうか。私はどこかに異動になるのだろうか」
- 「先日の得意先への提案の結果が気になる。駄目だったらどうしよう。上司に何と言って説明しようか」
- 「先月の売上減少が悔やまれる」
- 「地球環境が心配だ。温暖化はますます進んでいる。気候がおかしくなってしまったらどうしよう」
- 「明日のハイキングの天気が心配だ。雨が降ったらどうしよう」
」あの仕事の失敗さえなければ、今頃はもっといい状況になっていたのに」
- 「あのプロジェクトは本当にうまくいった。今でもよく思い出す。あんな仕事はもうないのだろうか」
いかがでしょうか。もしかしたらあなたも似たようなことを口にした経験があるかもしれません。
自分の手の届かない人事のことや過去の業績、すでに手を離れて結果を待つだけの仕事など、今の自分が影響を及ぼせないことに対して、私たちはあまりにも多くの関心を寄せ過ぎてはいないでしょうか。私たちが本当に意識を向け、行動を集中させなければならないのは、自分の考え方や行動によって影響を与えることのできる、「影響の輪」の中にある項目なのです。
あなたの今一番の関心事は何ですか?
それはあなたの力が影響を及ぼすことができることでしょうか?
勝つチームを作る「トラスト・リーダーシップ」セミナー開催のお知らせ
フランクリン・コヴィー・ジャパンは8月20日、管理職向けセミナー「トラスト・リーダーシップ」を開催します。
100年に1度の不況と言われる昨今、多くの企業がリストラや残業の削減を行う中で、企業と社員、上司と部下という関係における“信頼”が低下しています。本セミナーでは、フランクリン・コヴィー・ジャパンの佐藤亙(さとう・わたる)取締役副社長が、リーダーとして結果を出すために必要なチームメンバーとの信頼について、その基本原則と信頼構築のための具体的な手法をお伝えします。
ゲスト講師にはスポーツジャーナリストの二宮清純(にのみや・せいじゅん)氏を迎え、スポーツ界においてチームメンバーとの信頼によりチームを勝利に導いた事例をご紹介しながら、スポーツとビジネスに共通する“信頼”を考えます。
開催概要 | |
---|---|
開催日程 | 8月20日(木)9時〜17時 |
対象者 | 管理職、プロジェクトリーダー、成果を望むビジネスパーソン |
会場 | 椿山荘(東京都文京区関口2-10-8) |
受講料 | 2万9400円〜4万2000円(昼食付き)※参加人数、研修導入状況により異なります |
定員 | 300名 |
申し込み方法 | WebサイトまたはFAX 03-3264-7407 にて |
支払方法 | 銀行振込 |
問い合わせ先 | TEL 03-3264-7417 フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 セールス・プランニング・チーム(月〜金 9時〜17時) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.