「1週間コンパス」で“刃”を研ぐ:来年こそは「成果」を出す(2/2 ページ)
今回は週単位での計画を考えていきます。「フランクリン・プランナー・オーガナイザー」には、週単位でテーマを管理するための「1週間コンパス」というツールを付属。「刃を研ぐ目標」と「役割ごとの目標」を書き出すようになっています。
「役割ごとの目標」はバランス重視
今度は「役割ごとの目標」です。1週間という単位の中で、あえて重要な役割と目標を選ぶのは、公私すべてにおいてバランスのとれた行動を行うためです。通常あなたが担っている役割は実に多種多様です。イヤな役割も楽しい役割も、あなたの人生において重要なニーズですから、特定の役割に偏らないよう、今週フォーカスできなかった役割は、数週間以内に必ず取り上げるなど、意識的に役割間のバランスを図るよう努めてください。
左の例で少し考えてみましょう。
一番上には「企画開発スタッフ」という役割と、「試案10パターン提出」という目標を設定しています。その下に「会社員:昼食は手づくり弁当持参」とあるのは、上のシビアなテーマをしっかりこなすために、時間の効率化と健康面の両方から導き出された目標かもしれません。また、社内でお弁当を食べれば、短時間でも仲のいい同僚とリラックスしたひとときを持てるという理由もあるかもしれません。
さらに、ハードなビジネス面での役割がある一方で、GF、叔母、お気に入りの店の常連など、プライベートでの楽しそうな役割もきちんと配置されています。役割に応じた目標には必ず「なぜ」という理由があるはずですから、それをしっかり意識しながら、今週の自分にとって、何が大切なことで、どんなことができるのか、よく考えていくとよいでしょう。
また、ある役割とある役割を連動させて考えてみるのも一案です。左の例でいえば、Davidに姪のプレゼントの件で相談してみるなど、全く異質の役割をバランスよく同じ1週間の中に組み込むことで、多忙な1週間でも、意外にリフレッシュできたり充実感を味わえたりなど、思わぬ相乗効果を上げることも可能です。下に1週間コンパスの記入例を4つ挙げておきます。参考にしながら、ぜひ柔軟に取り組んでみてください。
ワンポイント
役割は、まず対象となる相手のニーズや感情に沿うべく、思いやりと想像力を駆使して設定する姿勢が大切です。
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