キヤノン、カードスロットを内蔵したコンパクトスキャナー「DR-P215」:ブラック×シルバーのスタイリッシュボディー
DR-150の後継機となるコンパクトスキャナーを10月27日に発売する。筐体サイズはほぼ変えずに、カードスキャンスロットを内蔵した。
キヤノンマーケティングジャパンは、コンパクトスキャナー「imageFORMULA DR-P215」(以下、DR-P215)を10月27日に発売する。価格はオープンで、実勢価格は約3万円。PFUのコンパクトスキャナー「ScanSnap S1300」などと比較されることの多い人気モデル「imageFORMULA DR-150」の後継機に当たる。
本体サイズ285×95×40ミリ(幅×奥行き×高さ)、重さ約1キログラムの筐体に、ADF(自動原稿送り装置)やカードスキャンスロットを内蔵した。スキャン速度は、A4サイズの片面原稿を解像度200dpiで縦方向に読み取る場合、USB2.0対応ケーブル1本でカラー1枚が約6秒、モノクロ1枚が約5秒。USB3.0対応ケーブル1本またはUSB2.0対応ケーブル2本、USB2.0ケーブル1本+別売りのACアダプターの場合は、カラー1枚が約6秒、モノクロ1枚が約4秒でスキャンできる。
対応原稿は、名刺サイズからA4まで。普通紙、感圧紙、厚さ8ミリ以下2〜4穴のバインダ開穴紙、厚さ8ミリ以下のカール紙を読み取り可能だ。両面スキャン、斜行補正、自動サイズ検知、文字向き検知などの画像処理機能を備えている。給紙トレイの最大積載量は普通紙約20枚で、長さ297ミリを超える原稿については1枚のみでのスキャンを推奨している。
ファイル形式は、PDF(高圧縮、サーチャブル、PDF/Aに対応)、JPG、TIF、BMPをサポート。いずれもOCR処理がかかる。またWindowsであればPPT形式でも保存できるので、セミナーなどで受け取ったスライド資料をデジタル化して保存したい場合などに便利だ。図形、文字は個別の素材としてスキャンできる。
ワンプッシュで簡単スキャン
DR-P215は、給紙カバーが電源のON/OFFの役割を果たしており、USBケーブルで本体とPCを接続した状態で給紙カバーを開くと自動で電源が入る。ユーザーは原稿をセットして専用ソフトウェアまたは本体のスタートボタンを押すだけでスキャンができる。
専用ソフトウェアは、本体格納の「CaptureOnTouch Lite」と「CaptureOnTouch」(CD-ROM)を同封。CaptureOnTouch Liteは、スキャンドライバやアプリケーションをインストールすることなく、USBケーブルでDR-P215本体とPCを接続するだけでスキャンから保存までを実現する格納ソフトで、Windows、Macに対応する。
CaptureOnTouchは、CaptureOnTouch Liteよりも多彩な出力をしたい場合に利用するソフトで、スキャン後に出力方法を選択・実行する「おまかせスキャン」モードと、よく使用するスキャン設定をジョブ登録できる「ジョブ選択スキャン」モードのいずれかを選択できる。簡単なスキャンであればPCにインストール不要のCaptureOnTouch Liteで対応できるため、部署内での使い回しや外出先で急きょスキャンの必要が発生した場合に有効活用できるとしている。
各種クラウドサービスとも連係する。オンラインメモサービス「Evernote」やオンラインのオフィススイート「Googleドキュメント」に対応しており、取り込んだデータをインターネット経由でスマートフォンやタブレットに送信可能。Evernoteが持つ手書きデータのOCR機能を利用すれば、手書きメモも電子データとして活用できる。
連係ソフトウェアとしては、前モデルでも好評だったというレシート管理ソフト「やさしく家計簿」、名刺管理ソフト「やさしく名刺ファイリング」に加え、ファイル管理ソフト「ファイル管理革命Lite」を付属した。
キヤノンマーケティングジャパンでは、近年需要が拡大しているコンパクトスキャナー市場において、オンラインサービスとの連係やワンプッシュで簡単スキャンができる点を強みに年間3万台の販売を目指すとしている。
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