複数タスクを同時進行中の人は、仕事に合わせて「机の上」を変えよう:3分LifeHacking
複数の業務を抱えていると、毎回気持ちを切り替えてモチベーションを保つのは難しいもの。しかし、机の上を業務ごとに分けるることで、別の仕事に移る時も気持ちを切り替えやすくなるものです。
さまざまなプロジェクトを同時並行で進めている人はたくさんいます。それぞれのプロジェクトをきちんと進めることはもちろん、プロジェクトごとに気持ちを切り替えてモチベーションを保つのはさらに難しいものです。「そんなものは理想論であって、無理だ」と思っている人もいるかもしれません。しかし、机の上をプロジェクトごとに分けるようにすると、別の仕事に移る時も気持ちを切り替えて入りやすくなります。
どんな仕事をしているかにかかわらず、1日中まったく同じ仕事をしている人は少ないと思います。仕事の内容によって仕事場や作業スペースを変えるという発想は目新しいわけではありませんが、見た目や雰囲気も変えると頭の中で仕事を切り替えるのにも役立ちます。ちょっとした色彩学や仕事に対する気分や雰囲気を取り入れながら、仕事場を作るというアイデアです。やり方は簡単ですので自分なりに応用してみてください。
仕事によってPCのデスクトップの雰囲気を変える
環境を変えると気分が変わるというのは、皆さんよくご存じでしょう。好みは人それぞれですが、少なくとも科学的には「青」を見るとよりクリエイティブになり、「赤」を見ると集中力が増すと言われています。
色や画像がどのように気分に影響を与えるかということが理論的に納得できなくても、どんな色や画像を見ると「自分がある特定の仕事に集中できるようになるのか」が分かるようになると思います。そのことを念頭に置きながら仕事の使い勝手に合わせてデスクトップを設定し、気分にあわせてテーマを決めれば仕事に対する頭と気持ちの切り替えがしやすくなるはずです。
例えば、午後にPhotoshopで何かを作らなければならない場合は、青くてすてきな背景画像を設定して、その作業用に特別なアプリメニューを作っておくという感じです。
Macの「Mission Control」と「複数ユーザーアカウント」を使う
どの程度突っ込んでやりたいかにもよりますが、Macでこの設定をする簡単な方法はいくつかあります。Lionのビルトインの「Mission Control」もその1つです。Mission Controlは、仕事や作業によって、ワークスペースごとに背景画像を変えられます。ワークスペースごとに特別に背景画像を選べば、違う気分になれます。
もちろん、どんな色や画像を選ぶかだけでなく、デザインやワークフローも変えることができます。少々手を加えれば、ユーザーによってまったく違うワークスペースを作ることもできます。
Mission Controlを使うメリットは、これからしようとしている仕事のモードに完全に切り替えられるということです。Dockの動作やデスクトップのファイルなど、すべてをカスタマイズできます。何か書く仕事をしようとしているのであれば、そのためのユーザーアカウントを作成してDockを無くし、すてきな海辺の画像の背景(というかどんな画像でもいいですが気が散りそうなもの)も無くしてお気に入りのライティングツールだけを開き、書く時のためのBGMを流しましょう。
Windowsの「バーチャルデスクトップ」を使う
Windowsにも、バーチャルワークスペースマネジャーはたくさんあります。例えば「Dexpot」や「nSpaces」など。使い方はMacのMission Controlと基本的に同じですが、どちらも別のユーザーアカウントを作らなくても多様なワークスペースを作成できます。
仕事場自体を分ける
仕事場を分けるのは何もデジタルの世界の話だけではなく、実際の机の上の作業スペースも好きなように変えましょう。PCのデスクトップを変えるのとリアルな机上を変えるのには同じような効果があります。原文筆者の昔の同僚は「両面のポスター」を持っていて、その時やっている仕事によって使いわけていました。片面がライオンで片面が海だと分かっていると別に効果はなさそうと思うかもしれませんが、その同僚はこのテクで切り替えられていました。
米LifeHackerで以前紹介したごくごく簡単な方法に、仕事に使うものを載せるトレイを変えるというものがあります。この方法を応用して、仕事に気が散るものはトレイに載せて、どこか別の場所に移動させて生産性を上げるというのもありでしょう。
仕事によって明かりで雰囲気を変えるやり方もあります。LEDライトや自然光を採り入れた照明を設置すると、本当に仕事場の雰囲気が変わって気分も変わります。
さまざま違うタイプの仕事を複数抱えている時や趣味がたくさんある人は、それによって気持ちを切り替えるのが大変だと思います。形から入るとよく言われますが、道具や環境を変えるのは気持ちを切り替えるのには本当に役に立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
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