iPhone連動手帳のCal-Sync最新版、予定を“吸い取る”スポイトをイメージ:手帳2013(2/2 ページ)
ダイゴーの2013年版手帳の注目は、昨年登場したスマホ連動型手帳「Cal-Sync」の新バージョンだ。また、「マネジメント式」と呼ぶ新フォーマットの手帳も登場した。
新フォーマットの「MILL マネジメント式」
一般のとじ手帳にも新しい記入フォーマットが登場した。女性をターゲットとしたブランド「MILL」シリーズがそれだ。これは柔らかいイメージを持たせるため、ページのかどにアールのある「かどまる」処理を施してある。また本文フォントも優しい雰囲気のものにしてあるそうだ。
さらに新しい記入フォーマットが採用されている。「マネジメント式」がそれで、メモ部分を網掛けで4つに分割。複数項目の情報や複数人の予定、または複数プロジェクトそれぞれの進ちょくなどいろいろな使い方ができるようになっている。これはかつて同社が作ったファミリーダイアリーで好評だったものを新たに女性向け商品に採用したという。
さらに、このシリーズでは、アドレス帳を廃止し、クリアポケットを新たに巻末に付けている。「携帯電話が普及しているので、アドレス帳を廃止し、新たに収納力を高めるべくこういう形になった」(鞍留さん)
発表会ではこれ以外にも、ビジネスマン向けの主力商品「Appoint」シリーズ(約90種類)や、モジュール式手帳の代表格「ハンディピック」の各シリーズ、それにポケットやペンホルダーなどの各種手帳アクセサリーを展示していた。
これらの製品は、9月初旬から順次出荷する予定だ。
著者紹介:舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)
手帳評論家。最新刊『使える!手帳術』(日本経済新聞出版社)が好評発売中。『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)は台湾での翻訳出版が決定している。その他の主な著書に『手帳進化論』(PHP研究所)『くらべて選ぶ手帳の図鑑』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『システム手帳の極意』(技術評論社)『パソコンでムダに忙しくならない50の方法』(岩波書店)などがある。誠Biz.IDの連載記事「手帳201x」「文具書評」の一部を再編集した電子書籍「文具を読む・文具本を読む 老舗ブランド編」を発売
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