富士ゼロックス、中小企業の業務効率化を支援するソリューション群を発表
富士ゼロックスの各製品を組み合わせて利用することで、ガバナンス強化や総経費の抑制、売上増加につながるとしている。
富士ゼロックスは6月19日、中小企業の業務を支援する製品群を発表した。同社の各製品を組み合わせて利用することで、企業の販売業務や受注業務といった書類を使って行う作業を効率化。ガバナンス強化や総経費の抑制、売上増加につながるとしている。
具体的には(1)情報や業務フローの最適化(2)IT基盤の最適化(3)モバイル機器やクラウドを活用した新しい働き方の支援、の3つの分けて以下のような提案をしている。「この業務を改善、効率化したい」と要望を伝えれば、同社の製品を組み合わせてソリューションの形で提供を受けられる形だ。カスタマイズなども受け付けている。
(1)情報や業務フローの最適化
アプリケーションやフォーマットを問わず、電子文書と紙文書を1画面上で統合管理できるソフトウェア「DocuWorks」を中心に、文書管理システム「DocuShare」やオンラインストレージ「Working Folder」と連携して、ドラッグ&ドロップで文書を格納したり、取り出したりといった作業が行える。
業務で必要な文書がすぐに見つかったり、いつでもどこでも同じ文書を利用できたり、定型業務を登録して簡単に処理できるたりなど、個人の業務フローを効率化し、組織全体の業務プロセスを効率化する。ネットワークを介して、チーム内でデータを情報共有することも可能だ。
新製品として、DocuWorksの最新版「DocuWorks 8」を8月5日、販促用印刷物制作支援クラウドサービス「Smart Promotion」を6月20日に発売する。Smart PromotionはWebブラウザで操作し、登録済みのテンプレートを利用してオリジナルの販促用印刷物を制作する仕組み。Wordなどを使って一からチラシを作成していたところを、Smart Promotionで行うことで、一定品質の販促用印刷物が誰にでも簡単に制作できるという。
(2)IT基盤の最適化
中小企業向けに、PCやサーバ、ネットワーク機器などの資産の管理や、セキュリティ管理をサポートするクラウドサービス「IT資産管理サービス」を7月2日に開始する。社内に選任のシステム管理担当者がいない企業を主にターゲットとしている。
ICT資産の管理をサポートしてもらうことで、無駄な投資や業務を抑制。さらにUSBの利用抑制やファイルの操作ログ管理など人的なセキュリティリスクをシステムで管理抑制できるので、安心してITシステムを利用できる環境を構築する。
(3)モバイル機器やクラウドを活用した新しい働き方の支援
iPadでのドキュメント操作を支援する「モバイル統合アプリケーション for iOS 2.1」を7月4日に発売する。DocuWorks文書の閲覧機能を取り込み、DocuWorks文書の閲覧、文書内検索、属性表示に対応する。
パスワードで保護されたDocuWorks文書のサポートや、オンラインストレージ「Working Folder」のモバイルアクセス制限機能に対応、よりセキュアな状態でドキュメントを操作できる。
また文書だけでなく、iPadで撮影した動画の取り込み、表示も可能。外出先で撮影した動画を文書管理システム「DocuShare」や「Working Folder」で保存、共有するといった使い方も提案している。
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