旅をしながら仕事はできる? 新しい働き方に生かせる4つのヒント:3分LifeHacking(2/2 ページ)
もしも1年のうち2カ月、旅をしながら仕事ができたら――。「時間」に対する意識と仕事の「仕組み化」ができれば、こんな夢のような生活ができるかも? しれません。
3.基礎を大切にする(守・破・離)
ノマドスタイルにあこがれてカフェなどで仕事をしている人を多く見かけます。私も普段から、どこでも仕事ができる体制作りを意識しています。しかしワークスタイルはあくまで方法論です。働き方自体を目的にすることで本当に質の高いアウトプットができているかというと、正直疑問が残ります。
「守・離・破」という言葉をご存じでしょうか?
これは日本の茶道、武道、芸術等における師弟関係の在り方の1つ。まずは師匠に言われた型を「守る」ところから修行が始まり、その後、自分に合った型を作ることにより既存の型を「破る」。最終的には型から自由になり、型から「離れ」て自在になれることをいいます。
私自身、ライターとして800社以上の企業を取材をした経験がありますが、新しい働き方に取り組む企業や個人であっても、その「自由」はしっかりとした基礎スキルの上に成り立っていることがとても多いです。一見、派手な部分がクローズアップされがちですが、働き方の本質はそこにはない場合も多いのです。
基礎スキルや経験を磨いてこそ、それを掛け合わせて独自性を生み出せます。私の場合はライターとしてのスキルや、どこでも仕事ができるというスタイル、自転車という趣味(そして、たぐいまれな方向感覚や人並み以上の体力!)。1つ1つを取り上げれば私より長けた人も多くいますが、それを掛け合わせることで、日本全国を自転車で旅をしながら仕事をする独自のスタイルを見つけました。
4.好奇心にしたがい、自ら選択する
仕事のやり方にも新しい挑戦をするにも、ヒントはあっても正解はありません。
海外で自転車旅行をしたこともありますが、仕事をしながらだともっとリスクがあっただろうと感じますし、今まで挙げた旅のヒントも全ての人におすすめできる方法ではありません。とはいえ、旅をしている間に正解だったなあと感じたことが1つあります。
それは自分の好奇心にしたがい、自ら挑戦することを選択したこと。
仕事も旅も、大きく言えば人生も、困難を克服したところに達成感だったり喜びがあったりします。しかし、その一歩を踏み出す勇気や、あきらめないで続ける気持ちを持つことは、自分で選んだか否かが大きく左右すると思います。
夜、誰もいない真っ暗な峠を自転車で越えているときなどは「何でこんなバカなことしているんだろう?」と自問自答することもありました。もし、誰かに指示されてやっていたら旅の途中で心が折れていたかもしれません。
「その行動はコンテンツになるか」
最後に、私が自分で何かを選ぶ時の方法を1つ紹介します。それは、「その行動はコンテンツになるか?」ということ。具体的には、その選択をした自分はもちろん、その話を聞いた人もワクワクしたり、楽しんでもらえるか……といった要素があるか否か。
そのようにして選んだ挑戦は多くの場合リスクも大きいのですが、失敗しても死ななければお酒の席のいいネタになります(もちろん、成功したらもっといいネタになります!)。
挑戦を楽しみましょう。
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