話が少しズレるが、ポイントカードのデータは犯罪捜査に使われることがある。コンビニ関係者の話によると、「ポイントカードの使用履歴を照会してほしい」という、警察からの問い合わせが年々増えてきているそうだ。また、筆者の店舗でも「張り込み捜査を行うので、クルマを停めさせてくれ」と警察官から直接依頼されたことがある。
コンビニは個人の生活圏を絞り込むことができる業態だ。犯人がいつものクセでポイントカードを使用していたら、いつ何を買ったかは瞬時に判明する。それが何度も続けば、犯人はそのコンビニ周辺に潜んでいることが明らになる。極端な言い方をすると、ポイントカードの利用履歴から個人の生活が見えるということだ。
ここできちんと断っておくが、先に述べたように、収集したポイントカードのデータは、基本的に商品開発や店の品ぞろえのために活用している。このような非常事態でない限り、データから個人を特定することはないのでご安心を。
コンビニ再編は、もはや単なる看板の変更だけではすまされない。PB商品をどうするのか、ポイントシステムの連携はどちらにするのか――こうした大きな問題をクリアーにしない限り、両者がめでたく“結婚”することはむずかしいのだ。
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