累計12億冊! 知られざる「ジャポニカ学習帳」のスゴさ水曜インタビュー劇場(学習帳公演)(6/7 ページ)

» 2015年10月14日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

目に優しい色でなければいけない

小原: ただ、それほど大きく変わらないかもしれません。タブレット端末を使って、ずーっと授業をするわけではなく、授業の一部分に……といった状況なので、これまでのノートと変わらないかもしれません。例えば、花が咲くシーンを動画で見ようとした場合、従来であれば、DVDやビデオテープを再生して、みんなで一緒に見るといった感じ。

 タブレット端末が導入されると、早送り・巻き戻し・再生といった時間が短縮され、すぐに情報を共有することができます。また、理科の実験であれば実験の作業を動画で撮影して、後で見ることができる。その時間は、5分、10分くらいなので、ノートの使い方が大きく変わることはないのではといった声もありますね。

土肥: ノートって、昔からそれほど変わらないのですか。

小原: いえ、実は大きく変わってきているんですよ。例えば、罫線。目に安らぎを与える色はあるのかな? それってどんな色だろう? という疑問がありました。そこで、日本色彩研究所にご協力いただいて、データに基づいて目に優しい色を採用しました。

土肥: 比べてみると、確かに違う。昔のはグレーに近い色ですが、今のはブルーに近い色。

昔に発売された学習帳(下)の罫線はグレーに近い色だが、現在発売されているのはブルーに近い

小原: 昔の教室は照明が暗かったので、罫線の色が違うんですよ。ノートを使うときマス目を見る機会が多いので、目に優しい色でなければいけません。濃すぎてはいけませんし、薄すぎると見えなくなる。枠がきちんと認識できて、目に優しい色でなければいけません。また、えんぴつとの相性も考えなければいけません。罫線の色とえんぴつの色がくっきり分かるようにしなければいけないので。

土肥: こ、細かい。

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