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インタビュー
» 2015年10月23日 10時40分 公開

新連載・金曜インタビュー劇場(藤原和博さん):転職に成功する人、失敗する人――どこに“違い”があるのか (2/5)

[土肥義則,ITmedia]

正解主義から逃れられない

土肥: まず「転職」をテーマに話を聞かせてください。総務省の調査によると、現在働いている人のうち「転職をしたいなあ」という人は1割ほど。居酒屋などで酔っ払った勢いで「オレは、明日辞表を提出してやるー!」と“管を巻いて”いらっしゃる方たちを含めると、かなりの割合に達するのではないでしょうか。

 景気の影響もあって、現在は転職希望者にとってフォローの風が吹いているようです。転職サイト「DODA」が行った調査によると、求人数は右肩上がり。調査を開始した2008年1月以降、最高値を更新しているので、「おっ、それはチャンス! オレもそろそろ転職するか」と思うのは、早合点だと思うんですよ。読者のみなさんの周囲にも「転職で成功した人」「転職で失敗した人」がいると思うのですが、その“違い”はどこにあると思われますか?

転職の求人数が増えている(出典:DODA)

藤原: ここ20〜30年で、消費社会が高度化してきました。どういうことか? 自分は消費者だという感覚がこびりついていて、「正しい選択をしなければいけない」という意識が強くなってきているのではないでしょうか。例えば、スーパーでレタスを買った。でもその商品に虫が付いていたら「ワー! ワー!」と文句を言って、店長から「正しいレタス」をもらって納得する。

 学校の現場でもそうですよね。試験のときに、4択の問題が出される。例えば『走れメロス』で、主人公は帰り道にどんなことを考えていましたか? という問題が出されて、答えを4択の中から選ぶ。こうした問題を1000問、2000問、3000問……と解いているうちに、どういった人が育つのか。他人が4つの仮説を与えてくれる、その仮説の中に正解が必ずある――こうした感覚を持っている人が多いのではないでしょうか。

 もちろん、なかには「自分は違う」と思っている人もいるでしょう。でも日本の教育界は長年「正解主義」を採用してきたので、大人になっても影響を受けている人が多いんです。ビジネスの世界では「正解がない」問題に直面することがあるかと思いますが、そうしたときでも正解を見つけようとしてしまう。また、自分の人生においても「正解はどれか」と考える。学校の先生から正解はどれでしょう? と教わってから、何年、何十年経っても正解を見つけようとする習性が続いているのではないでしょうか。

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