ご一緒に“最高”はいかが? ボジョレー・ヌーボー販売の舞台裏コンビニ探偵! 調査報告書(5/5 ページ)

» 2015年11月14日 07時25分 公開
[川乃もりやITmedia]
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 まさか、そんなブラック企業で交わされるような会話はないでしょ、と思われるかもしれないが、その“まさか”な会話が繰り広げられているのだ。普段からスーパーバイザーとの折り合いがよろしくなければ、こんなことを言われたオーナーは、ついカーッとなって“まさか”という坂を転がり落ちてしまうかもしれない。

 ボジョレーの販売をめぐって、本部と店舗は毎年のように激しくやりあっている。なぜそこまで……と思われるかもしれないが、コンビニのオーナーを長年やった筆者にとっても、いまだに解明できない謎の1つである。


 ボジョレーが一般化し、ブームは去ったかのようにも見える。しかし、イベント感を演出できる優れた商材である限り、コンビニ本部が販売促進を止めることは絶対にない。そして来年もまた、キラキラとした素晴らしいできのキャッチコピーが生み出されるに違いないのだ。

 今以上、これ以上と、洗濯物を白く洗い上げる洗剤が改良され続けるように、ボジョレーのできも果てしなくよくなるのだろう。今後も追跡を続けることにする。カンパーイ。

著者プロフィール・川乃もりや:

 元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿


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