ミニストップのソフトクリーム。コンビニ各社が追随しないのはそれなりの理由が……
2015年は「コンビニのドーナツ戦争が勃発する」「ミスタードーナツがヤバい」といったおどろおどろしいタイトルの記事がいくつかあったが、いざフタを開けてみると、どうやらドーナツはそれほど売れていないらしい。とはいえ大々的に宣伝きたことだし、什器の導入にもお金をかけてきた。簡単に撤退するわけにはいかないだろうが、「そろそろ、いいんじゃね」と思っているコンビニも出てきそうだ。 となると、気になるのは「ドーナツの次は何か?」だ。レジ横のスペースにぽっかり穴ができてしまう。筆者はそのスペースに「アイス」を販売するのではないかと見ている。
こう聞くと「え? もうミニストップでソフトクリームを売っているじゃん」と思う読者もいるだろう。確かにその通り。しかし、いまだに他のコンビニがそれに追随しないのはなぜだろうか。ミニストップのようなソフトクリーム系アイスを他のコンビニが導入するには、一定のハードルがあると思っている。
まず、ソフトクリームをキレイな形で提供するのは、一見簡単そうに思えるが、ある程度の経験と技術が必要だということ。筆者はかつて、コンビニオーナーのほかにもファストフーズ店で店長をやっていた経験があるのだが、閉店後、マシンに残った原液を使い、新人のアルバイトにソフトクリームを作る練習をさせたものだ。お客さんに出せる商品を作るため、何度も繰り返して技術を磨く。現在はマシンの進化も手伝って技術的なハードルは下がりつつあるようだが、とはいえ、ズブの素人がいきなりうまくできるものではないのだ。
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