こうした学生から出された2つの差別化策に、筆者は「なかなか、いいのではないか」と感心しました。
しかしながら、ファミマに買収されたココストアの特徴は、店内で調理するお弁当と焼きたてのパンであり、NBも充実していました。NBについては、「事業規模の関係で、PBに注力できなかった」というほうが正しいかもしれませんが。
つまり、ココストアはすでに学生たちの提案(ミニ・ストップの差別化戦略としての提案)を実践していたともいえるわけですが、経営状況が芳しくなく、ファミマに買収されることになってしまいました。ココストアの店舗は順次、ファミマに転換していくようですが、名古屋の愛好者からは、ココストアの焼きたてパンやお弁当、家庭的な雰囲気を惜しむ声も少なくありません。
今回の事例で紹介したような、コンビニ王者であるセブンとの仮想差別化戦略は、非常に興味深いものです。ココストアでは店舗数など事業規模の関係でうまくいかなかったと思われますが、ココストアの一ファンとして、同チェーンが実践していた差別化されたサービスの採用について、ファミマもぜひ検討してほしいと思います。
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