ブルーボトルコーヒーは店の裏で何をしているのか水曜インタビュー劇場(カフェ公演)(3/5 ページ)

» 2016年03月02日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

豆の特徴に合わせて発注量を決める

井川: いえいえ、そういうわけではありません。店で出すコーヒーの場合、焙煎してから3日から12日の間が「一番おいしい」といわれているので、店頭で販売していた豆を使うのは全く問題ありません。ただ……。

土肥: ただ?

井川: 3日から12日の間が「一番おいしい」と言いましたが、それってコーヒーの豆によって期間が違うんですよ。Aという豆は5日から7日、Bという豆は7日から10日といった感じで。このことを頭に入れておきながら、いま使える豆はどれで、どのくらい残っているのかを計算して、発注量を調整しなければいけません。ややこしいですよね。

土肥: ややこしい、ややこしい。それでも余ってしまった場合はどうするんですか?

清澄白河 ロースタリー&カフェの2Fにオフィスがある。ここでコーヒー豆の焙煎量などを発注する

井川: アイスコーヒー用に使用する豆になります。ただ、そうならないように、どのタイミングでどのように調整すればいいのか。在庫と発注をきちんと管理できるシステムを構築したので、それを見ながら運営している状況です。しかし、簡単な作業ではありません。豆は7種類あるので、それぞれの特徴に合わせて発注量を決めなければいけませんので。

土肥: 気温が下がればこの豆が売れて、気温が上がるとこの豆が売れて……といったこともあるのですか?

井川: ありますね。清澄白河の店は駅から離れたところにあるので、急に雨が降ってきたりすると売り上げがガクンと下がるんです。天候によって売り上げが大きく左右されるので、急な対応が難しい。そうした場合は、翌日以降の発注で調整しなければいけません。

土肥: やはり天候は重要なわけですね。

井川: 晴れか雨かで来店客数はかなり違いますね。店のスタッフは、まず天気予報を見なければいけません。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.