新社会人の皆さんへ FPの立場から生命保険のアドバイスマネーの達人(3/4 ページ)

» 2016年05月16日 06時30分 公開
[完山芳男マネーの達人]
マネーの達人

 保険金額となる必要保障額の計算式は、以下になります。

必要保障額=(A)+(B)−(C)−(D)


 この必要保障額を保険金額に設定するのですが、保険期間中は保険料が変わらないといったシンプルかつ、契約更新がないタイプで「掛け捨ての定期保険」に加入するのがいいでしょう。

 なお、子どもの教育費について別途備えがあったり、祖父母からの資金援助が期待できるのであれば、その分教育費にかかる必要保障額は少なくてすみます。また、配偶者が専業主婦でなく働いている場合は、その収入分だけ必要保障額は少なくなることが想定できます。

 さらにいえば、保険期間を通じてずっと同じ保険金額を維持する必要はありません。子どもの成長に合わせる形で年々保険金額を自動的に減らしてしていく「低減定期保険」に加入すれば保険料はさらに安くなるはずです。

 いずれにしても、保険の営業担当者から「社会人となったあなたには2000〜3000万円くらいの保険金額が必要です!」といった、根拠のない漠然とした提案をうのみにして生命保険に加入してはいけないのです。

 少なくとも、保険金額を設定するには先の手順が必要になりますので、所帯を持つ前から相応の知識を持っておくことと、家計管理をしっかり行っておくことが大切です。

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