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» 2016年06月08日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(パキッ公演):なぜ人は「マグロ」を食べても「サーモン」に感じるのか 大学教授が分析 (3/7)

[土肥義則,ITmedia]

「パキッ」という音とおいしく感じる関係性

土肥: パキシエルの先端部分がパキパキしていることは分かりました。実際に食べてみると、他のアイスにはない硬さを感じることができるので、一度でも食べたことがある人であれば「そりゃ、そうだろう」という声が多いと思うんですよね。何が言いたいかというと、ハマる理由として「パキパキしているから」はちょっと弱いのではないでしょうか?

森永: 硬さだけなく、「音」についても調査しました。一口目に「パキッ」という音がするわけですが、その音においしさの秘密があるのでは? と仮説を立てて、パキパキ音とおいしく感じる関係性についても分析をお願いしました。

土肥: どんなことをしたのでしょうか?

岡嶋: 食べ物を噛(か)んだ際の咀しゃく音は「気道音(外から聞こえる音)」と「骨導音(頭蓋骨を通じて聞こえる音)」に分類されます。気道音は空気を伝わって聞こえる音なので、近くで他人が食べていても聞こえますが、骨導音は歯や頭蓋骨を伝わって聞こえてくるので、食べている本人しか聞こえません。

咀しゃく音を遮断したところ……

土肥: 近くにいる人がキュウリや漬物などを食べていると、「パリッ」とか「ポリッ」といった音が聞こえてきますが、これが気道音。しかし、口の中に入れてモグモグしているときに、自分にしか聞こえない音が骨導音というわけですね。

岡嶋: はい。下の図を見ていただけますか。骨導音を調べたところ、他のスナック菓子に比べて、パキシエルの音が大きいことが分かりました。それだけはありません。

 まず気道音を聞こえないようにしました……つまり、骨導音は聞こえるようにしたところ、好き度が低下しました。次に、気道音と骨導音の両方を聞こえないようにしたところ、さらに好き度が低下したんですよね。つまり、音を消してしまうと、パキシエルの魅力は大幅に減少していまうことが分かってきました。

土肥: ふむふむ。

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