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» 2016年06月08日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(パキッ公演):なぜ人は「マグロ」を食べても「サーモン」に感じるのか 大学教授が分析 (4/7)

[土肥義則,ITmedia]

「おいしく」感じられる音

岡嶋: 話は少し変わりますが、何かを口にすると「パキ」「ポリ」「コリ」などの音がしますよね。では、どの音がいいのか。ピアノの音に例えると、どの鍵盤の音によって、人間が「おいしく」感じられることができるのか――といった点について今後研究が進むかもしれません。

土肥: どういう意味でしょうか?

岡嶋: ピアノで協和音の音を聞くと、人間はその音を心地よく感じることができますよね。その音を食品の中に取り入れることができるかもしれません。例えば「ド」の音を入れると「クールな感じがする」といったことが分かってくると、食品を開発するときに音響学を取り入れるようになるかもしれません。こうした開発はまだ誰もやっていないと思うので、興味深い分野だと言えるのではないでしょうか。

土肥: 森永さん、人間が口の中に入れて噛むとき感じることができる「音」も考えて、新商品を開発してみてはいかがでしょうか?

森永: 協和音を出すにはどうすればいいのか。じゃあ、チョコの脂の成分を多めに……といった感じになるのですよね。ああ、大変……(苦笑)。

土肥: 逆に、不協和音の場合、おいしく感じることができなくなるのでしょうか?

岡嶋: その可能性はありますね。不協和音ではありませんが、ホワイトノイズを聞きながら、口の中に入れると音の出る食べ物を食べてもらったところ「おいしくない」という声が多かった。音のしない食べ物でも、ホワイトノイズを聞いて食べてもらったところ、結果は変わりませんでした。つまり、ホワイトノイズを聞くと、人間は食べ物を「おいしくない」と感じるんですよね。

土肥: そのような研究を行うことによって、私たちの生活にどのような影響があるのでしょうか?

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