24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
2016年の米大統領選挙は「世紀の大番狂わせ」と言われるほど盛り上がった。
初の女性大統領と期待されたヒラリー・クリントン候補の勝利が確実視されていた選挙だったが、テレビで生放送された開票速報では次々と予想外の結果がもたらされ、国民は固唾(かたず)を飲んでその行方を見守った。結局、過激な発言を続けたドナルド・トランプ候補が勝利し、世界に激震が走った。
実は、そんな大統領選の裏で、ホクホクの業界が存在した。デリバリーフード業界だ。悪天候だとオーダーが増えるのと同じように、波乱の大統領選によって米国のデリバリーフード業界は大盛況だったと報じられている。
デリバリーフードの定番と言えば、やはり「ピザ」である。大統領選の期間中でも、根強い人気を誇るデリバリーピザの売り上げは好調だったという。
モルガン・スタンレーの調査によると、米国でのデリバリーフードの市場規模は300億ドルで、ダントツ人気のデリバリーピザはその3分の1にあたる約100億ドルを占めている。また、別のデータでは、テイクアウトのピザを含めると、ビジネス規模は250億ドルになるとも言われている。
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