そんなビッグビジネスとなっているピザ業界だが、実はある小さなプラスチックのアイテムによって、デリバリーピザが支えられていることはあまり知られていない。
そのアイテムは、「ピザセーバー」だ。
聞きなれない名前だが、日本でもデリバリーピザを注文したことがあれば、一度は目にしたことがあるはずだ。配達されたピザの中心部に刺さっている謎のプラスチックの物体、あれこそが「ピザセーバー」である。
この革命的なアイテムのおかげで、デリバリーピザはここまで普及したといっても過言ではない。というのも、「ピザセーバー」は、ピザをベストコンディションで届けるのを可能にした立役者だと言えるからだ。
もはや、デリバリーピザになくてはならない存在になっている「ピザセーバー」が発明されたのは約30年も前のことになる。
ニューヨーク州ロングアイランドに住む、カルメラ・ヴィターレ(Carmela Vitale)という女性(当時46歳)が、このアイテムを考案し、1983年に特許を申請したことで生まれた。
技術者でも何でもない、普通の主婦だったヴィターレは、普段からデリバリーピザにかなり不満を感じていたのだろう。なぜなら、専門知識のない彼女が「ピザセーバー」を考案したきっかけは、デリバリーピザの最大の弱点に着目したことだったからだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PRアクセスランキング