「以前、日本ハムにも出入りしていた女性記者が各球団の有力選手たちに電話番号入りの名刺を渡し、斎藤もターゲットに定められたことがあったんですよ。しかしながら斎藤はすぐさま“ヤバ過ぎるニオい”を感じ取って、名刺は受け取ったものの彼女にはもちろん一切連絡をすることはなく、その後も距離を置くようにしていたのです。すぐ後にこの女性記者は所属していた会社を退社し、セクシータレントへ転向しました。
その後、彼女は他の媒体を通じて、自分と不埒(ふらち)な関係があったプロ野球選手をイニシャルトークで暴露する暴挙に出て、球界全体に大きな波紋を広げてしまった。イニシャルを出された選手は言うまでもなく大慌て。だが斎藤は持ち前の“無関心力”によって、この危機を回避できたわけです」
とはいえ、2016年は脇の甘さも露呈してしまった。昨年夏に早稲田実業、早稲田大学の先輩である出版社の社長からポルシェなどの提供を受けていたと『週刊文春』によって報じられてしまった。文春には同社社員が「社長が関連会社でリースして又貸しした」などと告白したコメントが掲載されたが、その後は別のメディアの取材によって斎藤が同社長に一定のリース代を支払っていたことが判明。くだんの社長も「リース代はきちんととっている」と反論したこともあって球団は特におとがめなしの判断を下したが、結果を出していなかった斎藤には“おねだり王子”のネーミングがつけられるなど世間の印象は一気に悪化してしまった(関連記事)。
ところが斎藤はこれに弁解する姿勢を見せることなく騒動を粛々と受け止め、あえて“貝”になってダンマリを決め込んだ。ここで世間の反応を過剰に気にする余り、変に言い訳をすればますますドツボにハマってしまうだけと踏んだのである。
この読みが功を奏し、ポルシェ騒動は拍子抜けするほど意外に早く沈静化。思いのほかにあっけなく幕引きされる形になった。つまり、これも世間に“エクスキューズ”する必要はまったくないとする自身独特の「無関心力」によって斎藤は結果的に救われたのだ。
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