「佑がスゴいのは、究極のマイペース男であるという点だ。あそこまで周りから叩かれれば普通は気持ちが萎(な)える。ウチの主力投手も『ボクが斎藤の立場だったら、まず間違いなく辞めています。あれだけのバッシングを受けたら現役を続けられる自信はありません』と話していた。大抵の選手は周囲が『もう選手生命は終わり』と騒ぎ始めると、それから一気に下降線をくだって身を引くことになる。
でも佑は対照的に『周りが僕のことをどう思おうがまったく構わない。ただ、それによって惑わされるのが一番嫌いなんです。一番大切なのは自分であり、そこを見失ってしまったら終わりだと思います』と言っている。つまり、相当な図太い神経を持ち合わせているということ」
これこそが斎藤の「無関心力」だ。メディアやネットで限界説がとなえられ、バッシングが起こっても、斎藤は基本的に完全スルーしてしまうので、精神的な動揺はまったく起こらない。だからお世辞にもトップクラスと言えないような実力でありながらも、その能力を何とか限界まで引き出すことができるのだ。ただ、試合をゲームメイクするような快投の数が非常に少ないことが、残念である。
グラウンド外でも、そのスタンスは変わらない。こんな話もある。日本ハムの内情を知る事情通は、こう打ち明けた。
斎藤佑樹は6月14日に登板し、粘りのピッチングを見せた(出典:北海道日本ハムファイターズのFacebookページ)
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