ブッキング・ドットコムではさまざま表現を使って、ABテストを日々繰り返している。では、日本のサイトで何らかの特徴があるのだろうか。サイトを見ると、派手さはなく、あまりゴチャゴチャしていない。
アムステルダム在住で日本のサイトの担当メンバーである林田さやかさんに聞いたところ、日本では「速い」「簡単」「シンプル」といった文言を使うと、成約率がアップするという。一方、海外の場合はどうか。「いろんなタイプの宿泊施設がある」「宿泊施設の数が多い」といったことをアピールすると、反応がいいそうだ。それにしても、なぜ日本で「速い」「簡単」「シンプル」といった文言が、ユーザーにウケるのか。担当者にその理由を聞いたところ「日本人は使いやすさを求める人が多いんですよね。また『選択肢が多いのは疲れる』という声もよく聞きます」とのこと。
この話を聞いて、「分かる、分かる、それオレのこと」と感じた人が多いのではないだろうか。ちなみに、記者は「記事タイトルもABテストができたらいいのになあ。そうすればもっとたくさんの人に読まれるかも」と思った次第である(同僚:ABテストをしても読まれないかもよ。フフ……)。
(終わり)
東京の中心部で「赤い自転車」に乗る人が増えているワケ、漫画『コロコロコミック』が小学生男子のハートをつかむヒミツなど、54の売れている事例をご紹介しています。本連載『水曜インタビュー劇場』のほかに、『スピン経済の歩き方』『長浜淳之介のトレンドアンテナ』など、人気連載を大幅に加筆してました。また特別インタビューとして、『1行バカ売れ』の川上徹也氏、『新・観光立国論』のデービット・アトキンソン氏の声もご紹介。
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