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» 2017年11月06日 20時56分 公開

NVIDIA株上昇のファンドも貢献:ソフトバンク、上半期は営業益35%増 統合破談のSprintが好調 (2/3)

[濱口翔太郎,ITmedia]

米Uberとの交渉は「どうなるか分からない」

 SVFの営業利益は1862億円(前年同期は計上なし)。保有する米半導体会社NVIDIAの株式が上昇し、多額の評価益を得た影響が大きかった。

 孫社長は「SVFは半年間で約20社もの企業に投資した。投資額は1社当たり約1000億円と高額だ。これほどの規模のファンドは他にはないだろう」と自信を見せる。

 ただ、米配車サービス大手のUberとの交渉については、「前向きに検討しているが、本当に投資するかは最後まで分からない。現在は条件面を交渉中だ。取締役の人数や議決権、投資のプロセスについても最終の詰めを行っている」と説明。

 「Uberの競合である米Lyftに投資先を変更することも十分にあり得る。どうなるかはぎりぎりまで分からない」とした。

photo SVFの主な投資先

通信事業は減収減益

 一方、国内通信事業の売上高は1.6%減の1兆5290億円、営業利益は6.9%減の4340億円に落ち込んだ。新型iPhoneユーザー向けの割引プラン「半額サポート for iPhone」や、ヘビーユーザー向けの大容量定額プラン「ウルトラギガモンスター」などの顧客獲得施策を相次いで展開した影響で、多額の支出を計上したため。

photo 通信事業の営業益の推移

 孫社長は「顧客は順調に獲得できている。来年には顧客からの収入が支出を超え、国内通信事業も増収増益になると考えている」と説明。

photo ソフトバンクの宮内謙社長

 「施策がうまくいった場合は私をほめてほしいが、失敗した場合は宮内(ソフトバンクの宮内謙社長)を叱ってほしい」と笑った。

 これまで主力としていた通信事業に陰りが見えてきた印象も受けるが、孫社長は「私は、当社の本業が通信事業だと感じたことは一度もない。コアの事業であることは間違いないが、当社の本業は情報革命を行うことだ。急成長中のSprintやSVFなどの事業群と合わせ、情報革命を実現したい」と強気な姿勢を見せた。

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