松坂大輔に忍び寄る「無職」という肩書き赤坂8丁目発 スポーツ246(1/4 ページ)

» 2017年11月09日 12時22分 公開
[臼北信行ITmedia]

臼北信行(うすきた・のぶゆき)氏のプロフィール:

 国内プロ野球、メジャーリーグを中心に取材活動を続けているスポーツライター。セ・パ各12球団の主力選手や米国で活躍するメジャーリーガーにこれまで何度も「体当たり」でコメントを引き出し、独自ネタを収集することをモットーとしている。

 野球以外にもサッカーや格闘技、アマチュアスポーツを含めさまざまなジャンルのスポーツ取材歴があり、WBC(2006年第1回から2017年第4回まで全大会)やサッカーW杯(1998年フランス、2002年日韓共催、2006年ドイツ、2010年南アフリカ、2016年ブラジル)、五輪(2004年アテネ、2008年北京、2017年リオ)など数々の国際大会の取材現場へも頻繁に足を運んでいる。


かつて「怪物」と呼ばれた松坂大輔投手が福岡ソフトバンクホークスを退団した(出典:福岡ソフトバンクホークスの公式Facebook)

 かつて「怪物」と呼ばれた男が人生の岐路に立たされている。松坂大輔投手が福岡ソフトバンクホークスを退団した。球団側からはコーチ契約を打診され、そこから現役復帰を目指すプランも提示されたが、あくまでも現役にこだわる本人がこれを拒否。松坂は球団を通じて次のようなコメントを発表した。

 「この3年間期待に応えられず申し訳ありませんでした。いくら言葉にしても足りないくらいの感謝の想いを伝えるのは一軍のマウンドだと思っています。またいつかグラウンドでファンの皆さま、チームメートに再会できることを信じて前を向き続けていきたいと思います」

 ネット上を見る限り、松坂に同情する声は皆無に近い。大バッシングで“総口撃”を食らっている。当たり前だ。ソフトバンクでの3年間は右肩などの故障によってコンディションを大きく崩し、一軍での登板はわずか1試合。ロクに働きもしないまま推定3年12億円もの破格契約で悠々自適な生活を送っていたのだから、批判されて然るべきであろう。

 ソフトバンクは松坂に対し、かなりの「温情」と言えるような待遇を用意していた。コーチ契約のため一端は選手登録から外す形にするものの一軍で戦力になるメドが立ち次第、支配下登録選手として再契約を結ぶ方針を固めていた。

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