前日にビール瓶でぶん殴られ、20発以上もパンチを食らったことで明らかに顔にはケガのあとが残っていたものの、その相手の日馬富士の名は口にせず「転んだ」と説明していた点もよく分からない。モンゴル人力士の先輩をかばいたかったのかとも考えられるが、そうなると暴行当日の現場の様子とは明らかな矛盾も生まれる。貴ノ岩が日馬富士をディスりまくっていたとの話が聞こえて来ているからだ。
「一部報道では貴ノ岩が日馬富士に『もうあなたたちの時代じゃない』と言い放ったと伝えられているが、それ以外にも実は大相撲で禁句ワードとされる『○○○ばかりやっていた』とタブーの言葉も向けていたとの情報もある。
日馬富士は普段の言動に加えてあいさつがないことなどを注意していたところ、貴ノ岩がスマホの操作を始めたためブチ切れたという話だったが、どうも怒りの導火線に火をつける決定的な要素となったのは貴ノ岩が発した『○○○』の禁句ワードだったようだ。
貴ノ岩はモンゴル人力士の中でも、ややエキセントリックな性格の持ち主として知られていて日馬富士としても、それが以前からカンに障っているところもあったそうだ。まあ、そこで暴力をふるってしまった日馬富士は言語道断の重罪ですがね」(大相撲関係者)
いずれにしても貴ノ岩の師匠、貴ノ花親方が今も激怒していることには変わりない。ただし協会内には「貴乃花親方が何を目指し、どこに最終的に行き着きたいのか。いまひとつ分からない」という声は今も飛び交っている。
「これはあくまでも邪推だが」と前置きした上で前出の関係者は「貴乃花親方は今の八角理事長と決してウマが合うわけではない。だから(協会側から電話でヒアリングを受けた)11月3日の時点ですでに被害届を提出していたことは、あえて隠していたのではないか。ウマが合わない八角体制の協会に被害届を提出したことが知られれば、全力でモミ消し工作に動かれると警戒した可能性もある。
加えて本来ならば本場所2日前に提出すべきである貴ノ岩の診断書が本場所2日目まで遅れてしまったのも謎。しかしそれもやはり貴乃花親方が今の協会側の体制を信用していないからだと考えれば、すべて合点がいく。今の八角体制が崩壊し、次の理事長選で次期候補の座を狙おうという筋書きを描いているフシもあるのではないか」(前出の関係者)と補足した。
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