アミューズメント・エンターテインメント関連製品の総合展示会「ジャパン アミューズメント エキスポ2018」(2月9〜11日、千葉・幕張メッセ)。今回は国内外の42社が最新のアーケードゲームを多数出展している。
その中で、来場者からひときわ大きな注目を浴びていたのがセガ・インタラクティブのブースだ。同社は、人気スマートフォンゲーム「Fate/Grand Order」のアーケード版「Fate/Grand Order Arcade」を展示している。
アプリ版はカードゲームとして人気を集めており、2017年11月現在で1100万ダウンロードを突破している。アーケード版では、アプリの世界観をもとにしたカードを実際に発行し、コレクション要素を取り入れた点が特徴だ。
ユーザーは、「サーヴァント」と呼ぶキャラクターのカードを筐体上に配置することで、ゲーム内に“召喚”できる。装備アイテム「概念礼装」が描かれたカードを配置し、サーヴァントを強化することも可能だ。
マッチングした全国のプレイヤー3人とチームを組み、他のチームと戦う仕組み。戦闘がターン制ではなく、筐体のスティックとボタンを駆使してサーヴァントを自由に操れる点がアプリ版との最大の違いだ。
現在は開発段階で、稼働開始は今秋の予定。料金体系は未定だが、ゲーム内で使用できるポイントを購入し、プレイするモードに応じて消費する仕組みを検討中だ。
セガ・インタラクティブの解説担当者は「アプリのユーザーや、『Fate』シリーズのファンに多く利用してもらいたい。好きなキャラを自由に動かせる点はファンにはたまらないはず。スマホゲームは好きだが、アーケードゲームには抵抗がある層を獲得したい」と話した。
また同社は、対戦ゲームと音楽ゲームを組み合わせた「オンゲキ」も出展。リズムに合わせてキャラクターを操作し、タイミングよくボタンをタップすることで敵キャラクターに攻撃できる仕組みだ。
ゲーム内で入手したキャラクターは、隣接する機械「カードメイカー」で印刷できる。印刷したカードを筐体に挿すと、キャラクターのレベルの上限値が上がるなどのメリットが得られるという。
印刷する際、1枚目は規定のデザインしか選択できないが、2枚目以降は背景やデザインをカスタマイズし、自分だけのオリジナルカードを作成できる。
リリースは今夏を予定する。料金体系は未定。
解説担当者は「“音ゲー”にカードゲームの要素を取り入れるのは、当社の新たなチャレンジだ。スマホ用ゲームアプリが全盛期の今、カードという“実世界で手に入るアイテム”を提供することで付加価値を高め、アプリとの差別化を図っていきたい」と話している。
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