3月27日、米CIA(中央情報局)のエドワード・スノーデンは、「いかにFacebookとGoogleがあなたの信頼を不正使用しているかを示す精巧な詳細である」と投稿し、データコンサルタントの男性の投稿をリツイートした。
このコンサル男性は、Facebookがいかにユーザーのデータを残しているかを、自分のアカウントを使って明らかにした。その様子は後日、英ガーディアン紙にも掲載されたのだが、Facebookが所有する彼の情報は膨大だった。
Facebookには、ユーザー個人の情報をFacebookがどれほど保有しているのかをチェックする機能がある。こちらがそのリンクだ。ここから情報をダウンロードすると、自分のメッセンジャーのやりとり、交換したファイル、連絡先などの個人データが全て一括でダウンロードできる。あなたの情報をFacebookがどれほど集めているかが一目瞭然だ。
またFacebookは、あなたが「いいね」した内容や、あなたや友達が話題にした内容も記録している。さらに、使っているアプリはもちろん、どこでログインしたかについてのデータを持っている。もっと言うと、Facebook上で行ったことは全て把握され、記録されてしまっているのである。
こうした「自分」情報の中で、ちょっと違和感があるのは、さまざまな情報を基にFacebookがまとめた「広告トピック」だ。つまり広告を掲示するために、あなたがどんなことに興味があるのかがキーワードでリストアップされている。それを確認すると、確かに興味のある単語が並んでいる。
さらにこれよりも気持ち悪いのは、登録したこともないのに、自分が購読している新聞やサービスなどがリストアップされた「あなたの連絡先情報を持っている広告主」というものだ。どこでどのようにこんな情報を手に入れたのか、不思議である。
もちろんこうしたデータはFacebookしか持っていないものだが、今回のケンブリッジ・アナリティカの疑惑のように、これらの情報が第三者に勝手に渡っている可能性があるとすれば、かなり不快である。
そもそもFacebookは、そのようなデータなどをベースに広告を掲示し、収益を得ている。Facebookは収益のほとんどを広告から得ている。つまり私たちの情報を使ってカネを稼ぎ、その代わりに、人々が楽しむサービスを無料で提供しているのである。ただそれが別用途で勝手に使われるのは確かに問題だ。
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