串カツ田中は4月12日、立ち飲み形式の3店舗を除く全国の181店舗を6月1日から原則として全面禁煙化すると発表した。ターゲットとする家族連れの満足度向上、従業員の受動喫煙防止、新規顧客の獲得などが主な狙い。
同社の店舗面積は平均約66平方メートルと狭いため、喫煙室の導入による分煙化は現時点では検討していない。ただ、店内が複数階に分かれている一部店舗では、階に応じて「喫煙フロア」と「非喫煙フロア」を設定する「フロア分煙」を導入するとしている。
禁煙化に踏み切ったきっかけは、同社が約半数(92店舗)を出店している東京都で、4月1日から「東京都子どもを受動喫煙から守る条例」が施行されたことだという。同条例は「いかなる場所においても、子どもの受動喫煙防止に努めなければならない」などと定めている。
同社は全国1000店舗体制を目指しているため、日本たばこ産業(JT)の調査で全国的な喫煙率の低下が判明したことや、飲食店など公共の場を全面禁煙とする「健康増進法改正案」が国会に提出されたことも考慮したとしている。
串カツ田中は「新しい客層を取り込むきっかけだと期待しつつ、既存のお客さまにも今まで以上に楽しんでもらえるようサービス向上に取り組んでまいります」としている。
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