スバルディーラーは全米に631店舗ある。訪れたのは、年間1600台を販売するニュージャージー州の店舗「WORLD SUBARU(ワールドスバル)」だ。この店舗を運営する自動車ディーラーチェーン、プライムオートモーティブのジョー・ヴァイダ氏は、「店との関係を、単なる取引関係ではなく、それ以上のものに感じてもらうことが重要」と説明する。
そのための取り組みの一環として、地域コミュニティーとつながる活動を実施している。チャリティーやボランティアなどに積極的に参加しているという。例えば、小児がん患者に対するチャリティー活動では、SOAが主導する活動(新車購入1台につき250ドルを寄付)に加えて、店舗独自でも寄付金を用意。合わせて25万ドル(約2700万円)を寄付した。
寄付文化が根付く米国では、チャリティーに力を入れることが地域との関係を深めることにつながる。その姿勢に共感する顧客も多いようだ。ヴァイダ氏はこの取り組みについて、「単なる店から、もう一歩上の存在になる」ためのものだと話している。
顧客との関係を深める取り組みには、愛車を通じて趣味などを主張してもらうツールもある。車に貼るバッジを無料で配布する「バッジ・オブ・オーナーシップ」という取り組みだ。SOAが10年から実施している。
バッジは、スバル車に何台乗ってきたかを示す数字と、趣味やライフスタイルなどを示すピクトグラム。車のリアに貼ることができる。ワールドスバルの駐車場でも、実際にバッジを貼っている車があった。
バッジは「Baseball」「Snow Sports」「Cooking」など、スポーツや趣味を示すものや、「Family」「Love」「Education」など、ライフスタイルや大切なものを示す絵柄もある。専用サイトを見たところ、現在53種類のバッジがあるようだ。
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