このコラムでは職場にはびこる“ジジイ”をテーマにしていますが、そもそも“ジジイ”とは、「変化を嫌い、自分の保身だけを考え、『会社のため』『キミのため』と言いながら、 『自分のため』に手に入れた既得権益にしがみつく人々」のこと。
残念ながら、彼らはホントに「働き方を変えたい」とか、「職場を変えたい」なんてことはみじんも考えていません。
そのため、現場の苦労とか、現場の問題に向き合うつもりもない。彼らの言動のトリガーは、常に「保身」です。
つまり、「新しいことをやろう!」と立ち上がったときの行動は、全て「スローガン」。「女性活躍」というスローガンを掲げ、「わが国では女性が輝く社会を目指します!」とした政府とまったく同じです。
スローガンを掲げた時点で、ジ・エンド。その先何が起ころうと、関係ありません。
米国の大人気漫画『ディルバート(Dilbert)』の作者であるスコット・アダムスは、「企業は損失を最小限にするために、最も無能な従業員を管理職に昇進させる傾向がある」という“ディルバートの法則”を提唱しました。
「組織の生産性に直接的に関係しているのは下層部で働く人たちで、上層部にいる人たちは生産性にほとんど寄与していない。無能な人ほど上司に気に入られ、生産性とは関連の薄い上層部に昇進するため、ばかな上司に部下たちは苦悩する」(アダムス)
職場にはびこる“ジジイ”たちは変化を望まず、現場の問題に向き合うことはない
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