ここで日本のやり方を押し付けてもうまくいかない。益岡部長は粘り強く説得を重ねた。飲み会も幾度となく開催したという。
話し合いの結果「じゃあ、1店舗だけ試しにやってみよう」という結論に落ち着いた。実際に日本と同じ席数の店舗を出店したところ、混雑時でもそれほど忙しくなく、利益体質の店舗になり、店長の人事管理の負担が減ることもわかった。大型店よりお客は収容できないが、繁盛する店の近くに別の店舗を出せば問題ないことも現地社員に伝わったという。この成功体験を他店に応用することで中国での業績は次第に上向いていった。
益岡部長が行ったもう1つの改革がメニューの現地化だ。それまで商品設計を行う現地の担当者は「日本の味や具材を変えてはいけない」と思い込んでいた。益岡氏が「日本のパスタだって、本場イタリアと同じではなく、日本人の舌にあうように改良している」と伝えたところ、ペペロンチーノに具を加えたり、たらこスパゲティーのソースの量を増やしたりといった提案が現地社員から出されるようになった。こうして、商品力も向上していった。
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