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インタビュー
» 2018年06月06日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(殺到公演):キリンの月額制ビールは大人気なのに、なぜ再開できないのか (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

申し込みたいのに、申し込めない状況に

土肥: キリンホームタップが人気のようですね。申し込み者が殺到したので、受け付けを中止しているそうで。月額6900円で、1リットルのペットボトルが月に4本届くわけですが、ちょっと高いですよね。350ml缶に換算すると、1本当たり600円ほどになる。スーパーやコンビニなどの店頭価格と比較すると、2〜3倍も高いのに売れに売れている。そもそもどういったきっかけで、このようなサービスを始めたのでしょうか?

落合: キリンホームタップのサービスは2017年6月に始めました。ただ、15年8月から1年半ほどかけてテストマーケティングを行っていました。ほぼ同じサービスで、価格は8000円。200人にビールを直送して、サービスの運営に問題はないのか、お客さんの満足度に問題はないのか、などを確認していました。

 特に問題はなかったので、初年度は3000人を目標にサービスをスタートしました。初めてのサービスだったので、どのくらいの応募があるのかよく分かりませんでした。350ml換算で600円ほどするので、社内からは「そんなに高い価格で、本当に売れるのか?」といった指摘がありました。一方で、試飲していただいた人からはこんな意見がありました。「信じられないほどおいしい」「店で飲んでいるような感じ」「いや、店よりもおいしいかも」など。

土肥: ふむ。

毎月、1リットル入りのペットボトル4本が届く

落合: 17年4月に500人を受け付けたところ、1週間ほどで満員に。社内からは「まずまずだね」「順調じゃないか」といった声がありました。翌5月にも500人を募集したところ、4〜5日で満員に。8月に200人を募集したところ、募集人数と入会希望者の数にものすごく差がありまして。PCやスマホなどを使って申し込もうとしているのに、画面がなかなか動かない。そんな状態になって、30分ほどで締め切りました。

 こちらの予想以上の人が応募してきたので、「かなりマズいな」と感じました。このままではいけないということで、サーバの容量を増設するなどして、10月に募集を再開しました。800人を募集したところ、再び画面がなかなか動かない状況に。1万人ほどの応募があったので、コールセンターに苦情の声が相次ぎました。「申し込みたいのに、アクセスができない。どうなっているんだ」と。

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