――どのように「RECEPTIONIST」の機能を決めていったのでしょうか?
複雑になりすぎないよう、まずは必要最低限の機能を実装していきました。
特に着目したのは、「取次ぎ業務」です。受付をして、内線で社員の方を呼び出し、不在であればその旨を伝えて……という定型的な業務は毎日何件も発生し、社員の方の時間も奪ってしまいます。そのせいで、できるだけ来客一人一人に丁寧に接したいけれど、その時間が確保できない。どうにかできないものかと、常々感じていました。
RECEPTIONIST ではチャットツールを介して、来訪者が担当者に直接通知を行います。一見シンプルな機能ですが、このひと手間が減るだけで、受付業務は格段に効率化できる自信がありました。
――あれこれ詰め込まずに必ず役に立つ機能に集中したのですね。今後実装していきたい機能、広げていきたい活用方法はありますか?
1つは、AIを用いたデータ活用です。受付で働いていたころから、受付を訪れる人の数や会話の様子など受付嬢の肌感覚は、企業の経営状況を映し出す鏡、データベースだと感じていました。
企業への来訪者の数が多い時はやはり業績が上り調子、少ない時は業績が低迷していることが多いんです。そういった受付で得られる情報を、AIを駆使して多様な切り口で分析し、経営企画に生かしてもらえないかと考えています。
もう1つは、今以上に受付をスムーズに行えるよう、より自動化を進めていきたいなと。事前にユーザー登録を行えば、スマホをかざすだけで受付が完了するアプリもリリースする予定です。
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