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» 2018年07月12日 07時38分 公開

あの会社のこの商品:なぜカシオの「余り計算機」は、いまの時代でも売れているのか (3/5)

[大澤裕司,ITmedia]

たった1回の計算で余りが求められる

 開発は2016年にスタート。ソフトはイチから開発した。では、どのように余りが計算できるのかを説明する([]内は押すキーを表す)。

 例えば、1シート14錠の薬を、1日3回・1回1錠・90日分処方するとしよう。この場合、19シートと余り4錠を処方しなければならないが、従来の電卓だとこの結果を求めるのに、

(1) 3(錠)[×]90(日)=答 270(錠) ※3(錠)は1日の処方量

(2)270(錠)[÷]14(シート)=答 19.28……(シート)

(3)14(錠)[×]19(シート)=答 266(錠)

(4)270(錠)[?]266(錠)=答 4(錠)

 と計算回数が4回になる。しかし余り計算電卓を使うと

(1)3(錠)[×]90(日)[÷余り]14(錠)=答 19シート余り4錠

 と計算回数がたった1回で済む。新設された[÷余り]キーを使うだけで、効率的な計算が可能になるのだ。

上記例での計算法と画面表示

 既存の一般電卓でも余りを求めることはできる。ただ、1日のうちに何度も余り計算を行わなければならないとなれば、既存の電卓では面倒な上に非効率。特に調剤薬局は、1日の調剤件数が多く間違いも許されないので、計算を正確・簡単に済ませたいというニーズは強いものがある。

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