#SHIFT

「同僚からのボーナス」があると、職場はどう変わるのかメルカリにも浸透(2/4 ページ)

» 2018年07月12日 07時00分 公開
[加納由希絵ITmedia]

“面倒なコミュニケーション”を排除

photo

 Uniposはどのようなシステムなのだろうか。特徴の一つは、「カスタマイズ性が低い」ことだ。従業員同士が称賛や感謝を交わす“体験”を軸に設計しており、それは企業の文化や業種によって変わるものではない。ほとんどの機能が統一されている。

 基本的な使い方は、感謝や称賛のメッセージと一緒にポイントを贈り合うというものだ。1人につき、週に400ポイントまで使用できる。1回で最大120ポイントを贈れる。PCやスマートフォンからSNSのように投稿し、その投稿は全従業員から閲覧可能。投稿に共感したら「拍手」を贈る。拍手すると、メッセージを贈った人と贈られた人の両方にポイントを付与できる。

 1カ月分の獲得ポイントを集計し、1ポイント当たり1〜5円が成果給として支給される。この1ポイント当たりの金額は企業によって異なる。Fringe81の田中社長は「当社では1ポイント=3円で運用していますが、1人当たりの支給額の中央値は月3000円ぐらいです」と説明する。

 田中社長はUniposについて「贈って楽しい、もらってうれしい仕組みを目指した」と話す。ポイントを受け取った側は、反応を3種類の絵文字から選ぶことしかできない。お礼の言葉を返すなどの“面倒なコミュニケーション”を排除し、楽しさを体験してもらうためだ。

 「MVPを決める制度はたくさんありますが、それらが楽しくないのはなぜでしょうか? それは、半年や1年という期間で数人しかもらえないから。時間を1日単位で細かくすると、ヒーローはたくさん生まれるのです。それを全公開で共有する、フェアな仕組みです」(田中社長)

photo 「Unipos」の使用イメージ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.