NHK「夏休み子ども科学電話相談」の仕掛人に、舞台裏を聞いてきた水曜インタビュー劇場(質問公演)(6/7 ページ)

» 2018年08月22日 08時00分 公開
[土肥義則ITmedia]

本当の質問です

大人もおどろく「夏休み子ども科学電話相談」』(NHKラジオセンター「夏休み子ども科学電話相談」制作班/SBクリエイティブ)

土肥: なるほど。では、最後の質問です。いや、本当の質問になります。どういうことかというと、子どもになったつもりで質問を考えてきましたので、番組で使えるかどうか、忌憚のない意見をください。

2人: おー。

土肥: 人間って、お腹が空くと『グ〜』と音が鳴りますよね。でもしばらくすると鳴らなくなって、空腹感が収まる。でもまたしばらくすると『グ〜』と鳴って、空腹感が強まる。なぜこうした現象が起きるのでしょうか?

柴: うーん、子どもが聞いている感じがしないかなあ。サラリーマンがお腹が空いたのに仕事をしなければならないところで思いついた、という世知辛い感じが出ているような。

土肥: うう……。子どもになったつもりで考えたのですが、どこかで汚れてしまったのですね(涙)。

大野: その内容に似た質問であれば、今年の番組で「鳥もお腹が空くといった感覚があるのですか? お腹は『グ〜』と鳴るのですか?」といった質問がありましたよ。これは採用されました。

土肥: おー、なんとスルドイ質問!でも、これくらいでは凹みませんよ。次の質問!

土肥: 目は閉じることができますよね。口も閉じることができる。息(鼻)も止めることができる。では、なぜ耳を閉じることができないのでしょうか?

柴: 言われてみると、「確かに」といった感覚がするので、いい質問だと思います。

大野: お子さんからはこんな質問がありました。「ゾウは鼻から水を吸うけれども、人間のようにツーンとしないのですか?」と。この質問もとてもユニークですが、ドイさんの質問だって、動物はどうなのか、昆虫はどうなのか、といった視点でも考えることができるので、子どもの心を持ったいい質問だと思います。

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