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ガチャ切りされない電話術、勝負は最初の15秒沈黙を不安に感じてはいけない(3/4 ページ)

» 2018年09月13日 08時00分 公開
[ITmedia]

直接話せる場合も、取り次いでもらう場合も基本は同じ

 法人営業の場合、話したい相手が直接電話に出ることはあまりありません。電話を受けるのは、たいてい同じ部署の人や秘書、受付です。そんなとき、取り次いでもらうにはどうしたらいいのでしょうか。基本的には直接話をする場合と同じ。15秒で「上司の仕事に関係ありそう」「部門にメリットがありそう」と思ってもらうことをゴールにしましょう。

 秘書の仕事を考えてみると、関係のない用件や面倒な用件を排除するように、上司を守ることは仕事の一部ですが、上司が必要とする情報を伝えることも仕事の一部です。だとしたら、秘書や受付にプレゼン内容を理解してもらう必要はありません。「上司の仕事に関係があるかもしれない」から、「念のため通しておこう」と思ってもらえるレベルで理解してもらえればいいわけです。無理に納得してもらうことをゴールにせず、取次相手と話すための土俵に乗ることを優先してください。

 そもそも一般的な企業であれば、身元のしっかりした人からかかってきた電話を、取次先に何の確認もなく切ることはまずありません。ですからブロックされていることが続いたら、電話口での姿勢や声のトーンを見直すことをお勧めします。その上で、取次を求める際に「上司の仕事と関係がありそう」と思われる用件を1つか2つ用意するといいでしょう。

 明日からやってみようと思った方にお勧めしたいのは、電話では気に入られようとしないことです。相手に気に入ってもらうことが、アポイントの関門だと思っている人が多いように感じますが、それは会ってからすればよいのです。対面した瞬間の印象が第一印象なら、電話は“第ゼロ印象”なのですから、電話のゴールは「もっと話を聞いてみたほうがいいかもしれない」と思ってもらうことで、自己アピールは不要なのです。

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