#SHIFT

第2回「早稲田川柳」優秀作発表 「ワセジョが酔った男子を送る」「青春はえんじ色」など入選母校愛が満載

» 2018年11月06日 16時39分 公開
[ITmedia]

 早稲田大学の同窓会組織「早稲田大学校友会」はこのほど、同大への思い入れなどを詠んだ第2回「早稲田川柳」の優秀作品を発表した。「これがワセダの青春」がテーマで、卒業生などから学生時代の思い出などを読んだ670作品が寄せられた。

photo 早稲田大学の大隈講堂

 同校友会が選定した「優秀賞」に輝いたのは、「酔っぱらい 送り届ける ワセジョかな」「本当は 群れてみたいと 思ってた」の2句。

 最初の句に登場する「ワセジョ」とは早稲田大学に在学する女子学生を指し、「一般的な女子大生らしい振る舞いに興味がない」といったイメージがある。同校友会は「ワセジョは決して送られるのではなく、酔っぱらっただらしない早稲田オトコを送り届けるのです」と評している。

 2番目の句は「早稲田大学の学生は群れない」という昔ながらのイメージを体現しようとした結果、あまり友人ができなかったという寂しさを詠んだ句。同校友会は「ちょっとは群れて楽しくやりたかった……という、羨望(せんぼう)の念があふれる珠玉の一句だ」としている。

ゲスト審査員は“えんじ色の青春”など評価

 ゲスト審査員が選定した「特別賞」に輝いたのは、「青じゃない 我が青春は えんじ色」「オレモテル? 入学式後 ビラの山」「肩を組み 歌えば仲間 紺碧(こんぺき)の空」の3句。

 最初の句は、同大OBで歌人の伊波真人さんが選定。えんじ色は同大のスクールカラーであることから、「『えんじ』が早稲田でのさまざまなな思い出を象徴しているようです。青春の『青』と対比させたのも、お見事」と評価した。

 2番目の句は、OGでお笑い芸人の箕輪はるかさんが選定。新入生の時に、異性の先輩からサークルに勧誘された喜びを詠んだ句であり、「もらったビラを眺めてはうれしくてニヤついた記憶がよみがえりました。モテていると勘違いするお調子者っぽさにもくすぐられます」としている。

 3番目の句は、文学部で学ぶ現役学生が選定。「紺碧の空」とは同大の応援歌であり、運動部の試合中や大学祭などで歌われる。「一体感や母校愛を感じることのできる『紺碧の空』が僕は大好きです!」としている。

photo ゲスト審査員が選んだ句(=公式Webサイトより)

 このほか、佳作には、「女子力だ? そんなん知らん ワセジョだもん」「スッピンで 今日は徹夜の ハイクあり」など、OGが学生時代の思い出を面白おかしく詠んだ句が入選していた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.