1992年にマーケティングの講座を始めたのを皮切りに、2006年に経営大学院を開学するなど、今では社会人向けのビジネススクールとして大きな存在感を誇るグロービス。セミナーを受講したり、関連書籍を読んだりしたことのあるビジネスパーソンも多いのではないだろうか。
そんな同社は16年、ビジネスをさらに発展させるべく、大きな組織改革、事業変革を断行した。初めてリードエンジニアを採用したのだ。それ以降、後手に回っていたビジネスのデジタル化を支えるITエンジニア、デザイナー、データサイエンティストを積極的に採用し、たった数年で50人規模に。離職率は極めて低く、プロダクトの開発だけでなく既存ビジネスの業務効率化も実現するなど、期待以上の効果が出ているという。
近年、自社にないノウハウや新たな発想を求めて人材採用を行う企業は増えている。10月22日に安倍晋三首相が議長として開催した「第20回 未来投資会議」でも、企業の中途採用を拡大していく方針が示された。しかし、同質性が高く前例主義に慣れきった組織が、せっかく入った優秀な人材の能力を生かせないという話もよく聞く。
いわゆる「スーツを着たビジネスパーソン」ばかりだったグロービスは、ギーク文化を持つエンジニアたちをどのように迎え入れ、活躍できる状態にしたのだろうか。2人のITエンジニアと、彼らを採用した事業部長に聞いた。
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