コラム
» 2018年11月29日 08時00分 公開

組み合わせは3700万通り:海外で人気の「サブウェイ」は、なぜ日本でイマイチなのか (4/5)

[印南一路,ITmedia]

優柔不断には2種類のタイプがある

 優柔不断だと自覚している人の第一は、普段と異なる状況に遭遇した途端、何をしていいのか分からなくなってしまう「状況困惑型」タイプです。

 私の周りにも、膨大な情報量を前にして途方に暮れるという人は少なくありません。インターネットで検索をすると情報が山ほど出てきてしまいます。たくさんの情報に目移りしてしまい意思決定できないのです。どんな状況下の意思決定でも汎用的に使える決定の枠組み、フォーマットを知らないので、意思決定できない、あるいはそれが困難になるのです。つまり、意思決定の仕方に無自覚なままきたので、優柔不断だと自覚することになるといえます。

 もう1つは、「熟慮逡巡型」というタイプです。意思決定をするための材料(情報)をそろえ、選択肢も過不足なく出して、どれが一番よい選択なのか、ほぼ分かっているにもかかわらず、決定に踏み切れない人たちです。つまり、熟慮した結果、目前にベターな選択肢は見えているにもかかわらず、その1つを選ぶことでほかの選択肢(可能性)を切り捨てることができないのです。

 すぐれた意思決定をするために、いろんな可能性を考慮して検討し、熟慮することは大事なプロセスですが、最終的に尻込みして決められないのでは仕方ありません。こうした熟慮逡巡型の人は「頭はよいものの胆力に欠ける」と他者から見られるでしょう。

 私は講義で、「優柔不断は性格のせいと考えてはいけない」と強調しています。

 優柔不断が性格の問題なら、優柔不断な性格の人はすべての問題について何も決められないことになり、また一生直らないことになるからです。

 ところが、実際には、どんな人であっても、即決する場合もあれば、なかなか決められない場合もあります。普段はテキパキと物事を決めていく人なのに、問題自体の難しさや状況によって途端に優柔不断になるということが起こるわけですから、性格とは直接結びつかないのではないでしょうか。優柔不断は性格の問題ではなく、問題の性質や状況によるものが大半だと私は考えています。

 優柔不断になる原因の多くは、問題そのものにあります。先に紹介したサブウェイでメニューを選ぶときのように選択肢の数が多すぎるときがそうです。理想的な選択肢がないときや情報がほとんどないという状況、不安や恐れ、焦りといった感情があるときもそうです。

 このように「早く選ぶよう周囲から急かされると焦ってパニックになる」という状況に陥って優柔不断になることもあるのです。

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