コラム
» 2018年12月22日 05時00分 公開

「前の会社はこうだった」はNG:「40代は転職できない説」は本当? 企業が求めるのはどんな人? 人材のプロに聞いた (2/2)

[濱口翔太郎,ITmedia]
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年収アップに成功した40代は約4割

 また、18年に転職が決まった40代のうち、年収アップ(+5%以上)を実現できた人は38%。残る22%は年収ダウン(−5%以上)、40%は横ばいだった。

 天野氏によると、年収アップを実現できた人は「(経営者候補やAI人材の他には)専門性と語学力を併せ持つ、グローバルに通用する人材に多かった」という。「日系企業は外資系企業と比較して給与水準が低いため、日系から外資に転職できた人は年収が上がりやすい。また、グローバルでの競争に置かれる日系企業も、外資の水準を意識した賃金の上昇がみられる」と分析する。

 年収を上げられなかった40代は、希望と相場のギャップがある人や、大手企業から中小・ベンチャー企業に転職した人などに多かった。「転職経験の少ない40代が、現年収以上を希望して折り合わない例がみられた。大手企業から転職する場合、家賃補助など、失うものがあることを本人が理解していない場合も多い」という。

「前の会社はこうだった」はNG

 ただ、こうして転職が無事に決まっても、40代が転職先で活躍できるか否かは、本人の性格や資質に左右されるとしている。

 天野氏は「転職先で活躍できる40代は、社内でのコミュニケーションを重視する人、分からないことを素直に認めて教えを乞うことができる人、転職先の企業文化を理解しようとする人など。プライドや過去の経験などをいったん脇に置き、なじもうとする姿勢が大切だ」と指摘。

photo 転職先で活躍できる人の特徴(出典:エン・ジャパン)

 活躍できない40代は「前の勤め先と比較して新しい会社を悪く言ってしまう人、これまでの経験や実績をひけらかす人、前職の仕事のやり方を持ち込む人など。これらの行動を取ると転職先企業の人と距離ができてしまうほか、周囲のサポートを得ることが難しくなるため、活躍できない」と分析する。

 「40代で転職できた人は、即戦力としての期待がかかるので、早く成果を出さないといけないという焦りもあるだろう。だが、まずは今までの成功体験をリセットする気持ちで、転職先企業になじみ、その企業の文化を学び、その上で着実な成果を出していくという心掛けが重要だ。そうすれば、これまでの経験を生かし、転職先企業で大きな影響力を発揮できるようになるだろう」(天野氏)

photo 転職先で活躍できない人の特徴(出典:エン・ジャパン)
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