土肥: 「現金お断り」の2号店は、考えているのでしょうか?
野々村: はい。キャッシュレスだけでなく、調理方法も進化させて、これまでになかった形の店をつくりたいなあと。1号店で提供する料理はすべて冷凍でして、2号店ではその冷凍を楽しんでもらえる形になればなあと。
土肥: 冷凍を楽しむ? どういうことですか?
野々村: 馬喰町の店はスタッフが調理しているところを、お客さんは見ることができません。2号店ではキッチンをオープンにして、「テクノロジーのチカラを使えば、こんな料理もつくることができる」といったことを分かっていただければと。分かるだけでなく、実際にお客さんが手を動かせば「このような料理ができる」といった体験も楽しんでいただければなあと。
それだけではありません。商品をテイクアウトできるようにして、家でも同じように食べることができるようにしたいですね。
土肥: 冷凍モノよりも料理人が調理したモノのほうがおいしい、といったイメージがありますよね。ということもあって、冷凍モノを隠す傾向があるかと思うのですが、2号店では逆にその手の内を見せるわけですね。
野々村: 最新の技術を使えば、料理人がフライパンを使ったかのように、油であげたかのように、鉄板で焼いたかのように、味を再現することができるんです。このようなことを言うと「本当かな?」と思われるかもしれませんが、適当なことを言っているわけではありません。
レストランで提供している料理がおいしくなければ、お客さんは来店しません。しかし、当社の場合、売り上げが伸びている。売り上げが伸びているということは、お客さんが料理の味を評価している、という意味ではないでしょうか。
土肥: 2号店はいつオープンするのでしょうか?
野々村: 秋前に、オープンできればなあと。冷凍の概念が変わるような店をつくりたいですね。
(終わり)
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